日本維新の会・松井代表が再任 片山共同代表は参院議員辞職へ
片山氏は意識混濁の状態で共同代表の辞任申し入れ
日本維新の会・松井代表が再任
日本維新の会は27日、臨時の党大会を開いた。松井一郎代表は冒頭のあいさつで、共同代表を務める片山虎之助参院議員が意識混濁(こんだく)の状態で、医者から通常の業務・職務に戻れることは非常に厳しい状態で、共同代表辞任と参院議員辞職の申し入れを受け、手続きに入ることを明らかにした。党大会ではオンラインで代表選を行うか行わないかの投票が行われたが「行わない」が多数となり、松井代表が再任。片山共同代表の辞任申し入れを受け、松井代表は馬場伸幸幹事長を共同代表に指名した。 【映像】日本維新の会が臨時党大会 代表選の実施判断へ(2021年11月27日)
片山共同代表「11月初旬に倒れ意識混濁の状態が続いている」
松井代表は党大会に先立って行われた常任役員会で、片山共同代表の息子の片山大介参院議員が病状について報告を受けたことを明かし「11月初旬に倒れ、医学的には意識混濁の状態が続いている」と説明した。 そして「片山代表はかねてより自らが高齢であるという自覚をされる中で、もし自分の健康にそういう仕事ができない状態になった場合は、周りの方に迷惑をかけることなくすみやかに職を辞する、周りの方々にそういう形でご迷惑をかけることはあってはいけないということをご家族にお話をされていたそうであります」と続けた。 また「すみやかに片山代表の意志に沿った形で、片山代表の思いを実現できるように我々政党としても国会においてのルール改正に着手していきたいと思っております」と述べた。
党の代表選挙を実施せず、松井氏が再任
同大会では、代表選を実施するかどうか、所属国会・地方議員ら特別党員による電子投票も行われた。その結果、党代表選を実施しないことが決まり、松井代表が続投することとなった。
「もう少し先頭に立って働くべきだというお声をいただきました」
再任について、松井代表は「2010年に大阪をまずなんとか変えていきたいと当時の橋下知事とローカルパーティからスタートしまして11年が経過しております。その間、僕自身はまずは幹事長として15年からは代表として執行部を務めてまいりました。10年が経過するものですから、この際、我々の次の世代の人たちを支える側にまわりたいなという思いをもって、衆院が終わった後に委ねましたが、もう少し先頭に立って働くべきだというお声をいただきました」と思いを述べた。 そして「日本維新の会がさらに成長していくために、支える側で尽力したいという思いでしたが、もう少し先頭に立てというお声をいただいたので、引き続き全力を持って持続可能な日本を作るために、我が党の国民のみなさんと約束してきた公約実現に向けて全力を尽くしていきたいと思っております」と力強く語った。