“ムチャなお願い”を受けてもらう言い方とは? 情に訴えるのはNG。ひろゆきの仕事で使える“ズルい”言いまわし
仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。 どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。
相手に無茶なお願いを聞き入れてもらう
「相手に払える報酬が少ない」「めちゃくちゃ忙しい人にスケジュールを取ってもらう」。仕事をしていると、そんな無茶なお願いをしなければいけない場面がある。相手にメリットがほぼない状況下でお願いをするには、どう伝えれば“心を動かす”ことができるのか?
結局は、相手の立場になって考えられるのが「仕事ができる人」
断られて当然の無理なお願いを相手になんとかのんでもらいという、無理難題があったとします。例えばマスコミの人だと、メディアに出たくない被害者家族に取材をするとか、犯罪歴のある人に独占インタビューを取りたいときがあると思います。 こういうときは取材を受けるメリットがデメリットを上回れば、「受けてもいいかも?」と思ってもらえる可能性があります。手っ取り早いのは出演料を上げるとかです。ただ、これは予算がなければ難しいですし、そもそも相手がお金に無頓着だったら意味がない。 そんな状態の相手に応じてもらうには、「なんとか受けてもらえませんか?」などと情に訴えたところであまり意味がなく、頭を使って工夫をするしかありません。 例えば「機会を与える」という方法です。仮にバッシングを受けている著名人がいて、あることないこと含めて噂が広がっている状況だとしたら、「誤解も多いと思うので真実を伝えましょう」と反論の機会をつくると捉えてもらうようにする。これなら相手にもメリットが生まれますよね。 ほかにも相手がめちゃくちゃ忙しい人なら、可能な限り手間をかけさせないよう「チェックは最低限にします」と伝えるとか、「面倒な事前準備はこちらで終わらせておきます」など、ほぼ何もしなくていい条件を提示したりすることも相手のメリットになります。 要は何でもいいので自分が持つ“手札”を使ってもらい、相手のメリットをつくり出せればいいのです。ウェブサイトやデザインなどを安く依頼したいときには「経歴としてポートフォリオに載せてください」と、宣伝メリットをアピールすることもできます。 実際にテレビ出演も文化人だとギャラが安いのですが、テレビに出ることで知名度が上がって他の分野で稼げるようになったりします。それと同じで、「安い仕事だけど、ほかで稼げる」というメリットをつくるわけです。