バーガーキングが初出店で初日から多くの客が来店 にぎわいと戦略は【長野市】
アメリカ発祥の大手ハンバーガーチェーンが7日、長野市で初めての店舗をオープンし、初日から多くの客でにぎわいました。このタイミングで出店した、その狙いとは。 ■村岡記者リポート 「バーガーキング間もなく開店します。店の前はすでにこれだけ多くの人が行列を作っています。その列は歩道まではみ出してしまっています」 世界100カ国以上でおよそ2万店を展開するハンバーガーチェーン、「バーガーキング」。 ■大学生 「7時半から(並んでいる)。いや、もう、ちょっと楽しみで。めっちゃ早めに寝ました。10時くらいに寝ました」 ■会社員(20代・須坂市から) 「きょうはちょっとお休みをもらいまして、このためにちょっと。ここに合わせて」 午前10時 ■オープン 「愛していただけるお店になるよう頑張っていきますのでよろしくお願いいたします」 オープンすると、すぐに店内は人でいっぱいになりました。バーガーキングは県内では過去に、軽井沢町や小谷村の栂池高原スキー場で出店したことがありますが、長野市に店舗を構えるのは初めてです。 目玉商品は「ワッパーチーズ」。一般的なハンバーガーのおよそ1.4倍の大きさがあり、100%ビーフのパティを鉄板ではなく直火で焼くのが特徴です。 ■長野市内から(20代女性) 「バーガーキングは肉々しいのが売りなので…いや、もうずっと長野に来るのを心待ちにしていたのでうれしいです。バーガーキング食べに東京とか行っていたのでこれからは絶対通います」 おじいちゃんおばあちゃんと一緒に来たこちらの2人はきょうが冬休み最終日。自宅へ持ち帰って一家で食べるそうです。 ■長野市内から 祖母「まずは2人で自転車で先に並んでた」 (Q他のお店と違う?) 孫「こっちの方がちょっと広い」 祖母「お店が?いやハンバーガーを聞いてるの。ハンバーガーの味とか大きさとかさ」 孫「同じ」 バーガーキングは2028年末までに全国に600店舗を展開することを目指していて、過去には空き物件を紹介して成約した場合は10万円をプレゼントするというキャンペーンも実施していました。 県内に、このタイミングでオープンした理由について。 東日本ハンバーガー協会のイノウエシンゴ会長は… ■東日本ハンバーガー協会・イノウエシンゴ会長 「1つは日本人。地元の人ですね。今までマクドナルドしか知らなかったけど、バーガーキングおいしいよ、行ってみようよみたいな感じでそこを取り込む。もう1つが外国人観光客ですね。長野県に関する背景としてあるのは、長野県だけじゃないですけど、外国人観光客がとにかく増えてます。やっぱり自分たちが慣れ親しんだブランドがあると行きがちだなと思っていて、要因の1つとしてあるんじゃないかなと思ってます」 一方で、減っている店もあります。 ■長野市内から 祖父「トイザらスの所にも(ハンバーガー店)あったんだけど、無くなっちゃった」 ここ数カ月の間に、長野市内ではマクドナルドの閉店や改装による一時休業が相次ぎました。 バーガーキングのオープンと奇しくもタイミングが重なりましたが、これについては… ■東日本ハンバーガー協会・イノウエシンゴ会長 「マクドナルドは日本に上陸して50年以上。例えば近くにより良い土地・物件が見つかったら移転する。その一環で一旦閉店するというのは比較的チェーンビジネスでは起こりがちなこと」 バーガーキングは今回のオープンについて、「SNSなどで多くの声をいただいた」ことを理由に挙げています。今後も条件が整えば、2店舗目をオープンする可能性もあるということです。