ロシア語対ペルシャ語・アサド政権下で繰り広げられた周辺国の言語による覇権争い
アサド政権崩壊後、シリアの事実上の指導者でヘイアート・タハリール・シャーム(HTS「シャーム解放機構)の指導者シャラア率いる暫定政府が樹立しそうだ。 2024年12月20日にアメリカ外交団がシリアでシャラアと会談した。シャラアは話のわかる人だったのだろう。「現実的」な指導者と外交団は好感触を持ったようだ。 シャラに懸けられていた1000万ドル(約15億3600万円)の懸賞金が撤回された。テロ指名解除のために、アメリカ側の条件が提示されたともされる。
アルカイダなどに所属したこともあり、テロ指名されている人物なので慎重に判断せざるをえないが、実際のところ、アサド後のシリアにはシャラア以外の選択肢は存在していない。 筆舌に尽くしがたい苦難と癒ることのない痛みや悲しみを抱きしめて、平和への道を歩もうとしているシリアの前途を悲観する見方もあるが、わたしは平和と安寧を望む人々を応援したい。
アビール・アル・サマライ :「ハット研究所」所長