招集あるぞ! A代表に呼ばれそうなU-23日本代表の6人。パリ五輪を経て…。先輩たちに続くのは?
DF:関根大輝 生年月日:2002年8月11日 所属クラブ:柏レイソル 関根大輝の飛躍が止まらない。 拓殖大学出身の関根は、今季がプロ1年目。当初は2025シーズンから柏レイソルでプレーする予定だったが、昨年9月のアジア大会で高い評価を得て、1年前倒しでのプロ入りとなった。すでに柏では右サイドバック(SB)で定位置を確保しており、今季はここまでのリーグ戦19試合に先発出場。将来的には、柏の先輩であり、日本代表の右サイドを長年守ってきた酒井宏樹のような選手へと成長を遂げるかもしれない。 Jリーグでの勢いそのままに、関根はパリ五輪でも素晴らしいプレーを見せた。今大会ではグループリーグ第3戦のU-23イスラエル代表戦を除く、3試合にフル出場。非保持の局面では、身長187㎝という恵まれたフィジカルを駆使してサイドを封鎖し、日本のグループリーグ無失点突破に大きく貢献した。 また、保持の局面ではタイミングの良い駆け上がりで自身の前でプレーするMF山本理仁、WG平河悠や山田楓喜らをサポートするなど、連戦による疲労もあった中、最後まで集中を切らさず攻守に奔走した。 プロ1年目で既にこのレベルにまで達していることを考えると、関根の成長曲線は限りなく直線に近い右肩上がりだったのかもしれない。A代表に招集される未来もそう遠くはないだろう。現在A代表の右SBのポジションは菅原由勢と毎熊晟矢が熾烈な争いを繰り広げているが、彼らはどちらも高さを強みとするタイプではないため、関根の体格は大きな武器になっていくはずだ。
DF:高井幸大 生年月日:2004年9月4日 所属クラブ:川崎フロンターレ 川崎フロンターレの若きDF高井幸大は、今後の活躍が楽しみな逸材だ。弱冠19歳ながら今季はここまでのリーグ戦14試合(先発12試合)に出場し、定位置を確保している。 パリ五輪でも素晴らしいパフォーマンスを披露した将来有望株の特筆すべき点は、その守備対応だ。地上戦ではスピードを活かして相手FWを自由にさせず、インターセプトやクリーンなタックルでピンチの芽を摘んだ。 また、空中戦においても強さを発揮。センターバックの相方である木村誠二とともに空中戦の強さを見せつけ、今大会では空中戦勝率89%という素晴らしいスタッツを残している(データサイト『Sofa Score』参照)。 さらに、パリでは川崎Fで磨かれた戦術理解力が光った。主に右センターバックとして起用されたが、グループリーグ第2戦のU-23マリ代表戦(1-0)では左CBとしてプレー。問題なく適応し、大胆な持ち上がりや鋭い縦パスで最終ラインから攻撃の起点になった。 そんなエリートDFである高井は、順調にキャリアを歩めばやがてはA代表の最終ラインに名を連ねる選手へと成長するに違いない。Jリーグでもそのクオリティの高さは印象的だったが、パリ五輪でその評価をさらに高めたと言えるだろう。A代表には冨安健洋という強力すぎるライバルがいるが果たして…。