大谷翔平を褒めまくるジャッジ…その本音は? 4カ月前のドジャース戦後、NY記者に苦笑いした理由「ワールドシリーズで対戦できたらすごいことだね」
「(大谷翔平が何をやっても)もうすべてが当たり前に感じられるくらいだ。打率が残せ、パワーがあり、スピードもある。今季50盗塁(以上)を残したことはかなり賞賛されているけれど、(その凄さは)まだ十分語られていないと思う。すごいアスリートだし、球界最高の選手。このゲームの素晴らしいアンバサダーでもある」 【変わりすぎ写真】「ガリガリだったエンゼルス時代」→「大谷のう、腕が…“まるでハルク”」&「いまやベテラン勢がニコニコ」愛される大谷翔平まですべて見る ワールドシリーズ開始を前にした10月22日の会見時、ヤンキースのアーロン・ジャッジが残したそんな言葉は米国内でも大きな話題となった。 ソフトかつ公平な語り口で、周囲への賞賛を説得力のある形で述べられるのがジャッジの素晴らしいところ。シリーズ開始後もジャッジと、そして大谷の一挙一動に注目が集まるのだろう。多くのスーパースターを抱えるパワーハウス同士の激突となった2024年のワールドシリーズでも、歴史に残る選手同士であるジャッジ、大谷という2人の直接対決が最大の見どころであることは間違いない。
今年の夏にも、ジャッジは大谷を語っていた
メジャー最大のスーパースターとして確立された今の大谷の打撃を最も近い目線で見られるのはジャッジではないか。一昨年に62本塁打を打ち、今季も打率.322、58本塁打と打撃成績だけなら大谷をも上回るものを残した名門球団の第16代キャプテン。ア・リーグMVP受賞も有力と目されるヤンキースの主砲に7月中旬、今の大谷のバッティングをじっくりと語ってもらったことがあった。 そこでジャッジが使ったのは、現在の大谷は“より完成された打者になった”という形容だった。 「今の彼はコンプリートヒッターだ。2018年にメジャーに来て以降、何年もの間、彼は向上し続け、パワーの面で優れた数字をマークするだけではなく、3割を遥かに超える打率を残すようになった。その背景として、打席での球の見極めがよくなっている。最も大きいのはやはりストライクゾーンをコントロールしていることだ。ストライクゾーンの中でボールを捉えていて、甘い球が来たら逃さない。捉えたらとてつもない距離を飛ばしてしまう。トミー・ジョン手術のリハビリをこなしながらそれをやり遂げているのはすごいことだ」 “ストライクゾーンをコントロールする”という言葉を聞いて、ピンと来たドジャースファンは多いのではないか。 ドジャースのデイブ・ロバーツ監督も序盤戦から、特に走者を置いた場面での大谷は“ストライクゾーンをコントロールすることが大事”と繰り返し語ってきた。今季はそれができているからこそ、打率のアップと本塁打量産の両方が可能になったのだろう。ワールドシリーズを前に、大谷との対戦では通算6打数1安打1本塁打のヤンキースのリリーフ左腕、ティム・メイザも同じことを語っていた。 「翔平はボール球に手を出さなくなった。あれだけの打者だから少々ボールの球でも打とうと思えば打ててしまう。ただ、最近では外に外れるスライダーなどには手を出さなくなって、おかげで確実性が上がったのだと思う」
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