「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムのオフィスへ。なぜソリッドなデザインにこだわったの?|グッドカンパニー研究 Vol.10
ハイブリッドワーク? それとも毎日出社?変わるオフィスのあり方とは…。 「グッドカンパニー研究」当シリーズでは、多様な働き方を考えるカンファレンス 「Tokyo Work Design Week」 を主催し、現代における様々な「働き方」を探求、「ヒューマンファースト研究所(※)」の外部アドバイザーでもある横石崇さんが、時代をリードする企業のオフィスを訪問取材。 「北欧、暮らしの道具店」を運営するクラシコムのオフィスへ。なぜソリッドなデザインにこだわったの?|グッドカンパニー研究 Vol.10 オフィスのありかたから垣間見える企業の理念やコミュニケーションに関する考え方、その企業らしい新しい働き方を探究し、「グッドカンパニーとは何か」を探ります。 いま世界中でオフィスのありかたが見直されています。次の一手のために必要なことは何なのか? 企業にとってのGOODを追求することでそのヒントが見えてきます。(横石 崇)
国立駅直結の木造商業ビルに誕生した「クラシコム」のオフィスへ
第10回は、ライフカルチャープラットフォーム「北欧、暮らしの道具店」を運営する株式会社クラシコム(以下、クラシコム)へ。 同社が新オフィスを構えたのは、2024年3月、木造商業ビルとしてオープンした「nonowa 国立 SOUTH」の3階と4階です。
オフィスに一歩足を踏み入れると、大きな窓から自然光が差し込む明るい空間が広がります。当初は商業施設として想定されていたため、天井高が4メートルと高く、それでいて木の温もりが随所に感じられる恵まれたつくりに。 約240坪のスペースに、広々としたオープンスペースと執務フロア、ポッドキャスト録音ブース、リモート会議BOXなど、ハイブリッドワークを想定した設備が配置されています。 フリーアドレス制が採用された執務フロアには、約90名の社員に対し、約50席のデスク席を用意。席を区切るパーテーションは、集中しながら左右とコミュニケーションが取れる絶妙な高さに。 オリジナルアパレル・雑貨製作、商品撮影、取材編集、動画撮影など、多岐にわたる業務に対応できるよう、キッチンスペースや作業台なども完備。照明には自然光を再現する最新の調光システムを導入し、一日中どの時間帯でも理想的な光環境で商品確認や撮影ができるようになっています。 オフィスの随所に展示されたアート作品は、すべて代表取締役社長の青木耕平さん自身が収集したもの。単なる装飾ではなく、今後のクラシコムの展開を見据えた、アートの持つ価値を事業に取り込むための実験的な試みだといいます。 そんなオフィスから見えてきた新しい働き方とは? リモートワークを基本としながらも、新たなオフィスを構えた理由について、代表取締役社長の青木耕平さんに聞きました。 グッドカンパニー研究 Vol.10 【調査するオフィス】 株式会社クラシコム/東京都国立市 【話を聞いた人】 青木 耕平さん/株式会社クラシコム 代表取締役社長