現実となった夢のカメラ 焦点距離43mmのライカQ3が登場 超高性能レンズ、アポ・ズミクロンを搭載!
ミニマルでシンプルな高級感のある見事なデザイン!
フルサイズセンサーとライカレンズによる圧倒的な画質と高品位でタイムレスなデザインが人気のライカQシリーズに広すぎず“自然な画角”が特徴の新機種が登場。 【写真19枚】見るからにずっしりとした重さのある質感が感じられるミニマルでスッキリとしたデザインは見事というほかない! ライカQシリーズは、コンパクトなボディに超高性能なレンズを実装したフルサイズのプレミアムデジタルカメラだ。2015年に登場したライカQは、ハイアマチュアだけでなくプロのフォトグラファーの心も捉えてベストセラーとなり、続くライカQ2は砂塵や風雨など過酷な状況での使用にも耐えるスペックを装備。現行機種のライカQ3では使用感がブラッシュアップされながら6000万画素のセンサーを搭載したモンスターマシンへと進化を遂げた。 そのライカQ3の派生モデルが、ライカQ3 43である。型番の後ろにある43は、焦点距離を示す。歴代のライカQシリーズには28ミリの広角レンズが固定装着されてきたが、本機は43ミリのレンズ、ライカアポ・ズミクロンf2/43mm ASPH.を装備している。 標準レンズを50ミリとする既成概念からすれば43ミリという焦点距離は不思議な印象をもたらすが、24×36ミリのフルサイズセンサーの対角線は、およそ43ミリ。すなわち、極めて自然な遠近感で世界を捉える事のできる焦点距離なのだ。ちなみに1914年にライカの試作機として開発されたUrライカに搭載されたレンズは42ミリ。その焦点距離とほぼ同等であり、ライカの起源に迫る画角をライカQ3 43は備えている。ライカQ初号機以来、いわゆる標準レンズと呼ばれる焦点距離のレンズを装着したモデルの登場を期待していたユーザーは数多いと思うが、その熱望に応えてくれる“夢のカメラ”が、いよいよ現実の製品となり姿を現したのである。 文=ガンダーラ井上 (ENGINE2024年12月号)
ENGINE編集部