通天閣近くの路上でET-KINGら出演の「音楽博覧会」開催 新世界の若手商店主ら「地域の人たちが顔を合わせる機会を」
26日午後4時から同8時まで通天閣付近の道路で
大阪を代表する観光スポットである通天閣が立地する新世界の若手商店主らが26日、通天閣付近の道路に舞台を設置し、ET-KINGや地元を拠点とするアーティストらを出演させる「新世界音楽博覧会」と題した音楽イベントを開催する。開催する若手商店主らは「地域を盛り上げるだけでなく、地域の人たちがイベントを通して顔を合わせる機会をつくりたい」と意気込みをみせている。 【動画】新世界を女性人力車夫が駆ける 今回開催される通天閣付近の道路も軽快に走る
災害時に備え、地域の人たちが顔を合わせる機会つくりたい
このイベントは、観光地である新世界で飲食店などを営む若手商店主らの団体「新世界援隊」が企画。同隊の会長を務める山中和文さんは「地域を盛り上げたいという思いもあるんですが、地域の人たちが顔を合わせる機会を作りたいという意図もあるんです」と話す。 2018年には新世界も台風21号の暴風による被害を受けたり、同年には大阪府北部地震が発生するなど、いつどこで起こるかわからない災害に備え、そういう事態に気軽に助け合える関係性を構築するために、こうしたイベントを開催するという。 3年前には通天閣の下で55年ぶりに盆踊りを開催したが、その後は新型コロナウイルスの影響でイベントができなかった。今回は通天閣付近の道路に舞台を設置する。
ET-KINGやくまモンらも出演
出演アーティストは、地元を拠点とするアーティストをはじめ、ゆるキャラのくまモンやJリーグ・セレッソ大阪からもキャラクターが参加予定。また、大阪を代表するJ-POPユニット「ET-KING」も出演することになった。 新世界援隊でイベント統括を担当する南幸弥さんは「ET-KINGさんが『無料でお祭り行きまっせ!』という企画を募集されていたので応募して、今回採用されたんです」と語る。 新世界も新型コロナウイルスの影響で観光客が減少し若手商店主らも大打撃を受けたが、今年5月には通天閣に巨大な滑り台「タワースライダー」が開業。それが話題を呼び、利用客が半年足らずで累計5万人を超えるなどし、新世界にも観光客が戻ってきた。 新世界援隊の山中さんは「こうした『音楽の力』で元気になるイベントにしたい」と意気込みを語っていた。 新世界音楽博覧会は、26日午後4時から同8時まで開催。場所は大阪メトロの恵美須町駅3番出口から通天閣へ伸びる道路「通天閣本通商店会」で行われる。