俳優・木村文乃さん絶賛、京都の「ゆずラーメン」復活 6月に一時閉店も、ファンの声に押され
「ゆずラーメン」が代名詞の有名店「真打 英多朗」が11月18日、京都市中京区四条通大宮西入ルで待望の復活を果たした。人手不足などを理由に今年6月に閉店したが、多くのファンの声援に支えられ、早期の営業再開となった。初日から多くの来店があり、気持ちも新たに再出発した店主は「うれしい限りです」と喜んでいる。 【写真】「真打 英多朗」のゆずラーメン 以前は、中京区錦小路通烏丸東入ルで室野英樹さん(70)が営んでいた。ゆずの風味と背脂が特徴の「ゆずラーメン」が特に評判を呼び、人気俳優の木村文乃さんが「日本一好きなラーメン屋さん」と絶賛したことでも知られる。 順調に営業してきたが、昨今の人手不足が直撃。年齢を重ね、体力的な問題も出てきたため、いったん店を閉じた。規模を縮小した上で、1年ほど骨休めをしてから営業するつもりだったが、多くの常連らから再開を願う声が多く寄せられ、背中を押された。インターネットのクラウドファンディングで開店資金を募ったところ、目標の20倍以上となる200万円超が寄せられ、期待感の高さを改めて感じたという。 ホテルが並び、居酒屋も多く、活気にあふれる四条大宮を新たな拠点に選んだ。改修を経て、満を持して開店した18日は、営業開始の30分以上前から、待ちかねた人たちが列をつくった。開店後、すぐに満席となり、詰めかけた客は「いつ食べても飽きない味」「一杯飲んだ後に、また寄ります」と、変わらない味に満足した。 カレーラーメンやうどん類も多数取りそろえている。タッチパネル式の注文システムを導入し、省力化にも心を砕いた。 室野さんは「多くの人に来てもらい、うれしい限り。復活を喜んでくださっているんだなと、かみしめている。長く、できる限り頑張ります」と声を弾ませた。 営業は午前11時~午後2時、午後5時~同9時。日曜定休。