福井に”陸上奇跡の夜”が再び起きるのか…クラファンで一部資金調達の「アスリート・ナイトゲームズ・イン福井」は地方発信イベントのモデルケースだ!
第2回大会となる今年もクラウドファンディングを行い、640万7000円が集まった。メインスタンドは通常7000人入るが、新型コロナウイルスの感染防止対策のため、今回は来賓などを合わせても2000席に制限。チケット(1750席)は完売しているとはいえ、昨年よりも観客は少なくなる。 それでも出場メンバーは豪華だ。男子110mハードル(高山峻野)、女子100mハードル(寺田明日香)、男子走幅跳び(城山正太郎)には日本記録保持者が出場予定。男子100mには桐生、小池祐貴(住友電工)、多田修平(住友電工)、ケンブリッジ飛鳥(ナイキ)らがエントリーしている。 今年も熱い夜になるだろう。なお今回は『Hulu』でのライブ配信も行われる。スタジアムに行けない人も、福井の夜を楽しむことができるようになった。さらに吉田氏は次なる構想を練っている。 「陸上は競技時間が長いという問題がありますが、競技場の特性を生かせる種目に絞ることで3~4時間でできます。福井とは別の特性を持つ競技場と大型ビジョンでつないで、それぞれが別の種目を行い、相互放送できればもっと面白くなると思っています」 福井の挑戦はまだまだ終わらない。そして、独自の取り組みが日本陸上界の新たなスタンダードになるかもしれない。 (文責・酒井政人/スポーツライター)