電脳化でツーリングがより快適! 2024年に乗りたい最新の国産ビッグツアラー5選
快適なツーリングを楽しむのに最適なバイクといえば、やっぱり大排気量のツアラーモデルでしょう。大柄な車体は荷物も積みやすく、余裕あるエンジン出力は振動も少なく、高速道路の巡航も楽。特に、最近のモデルでは、さまざまな電子制御システムなどで「電脳化」も進んでおり、より安全で安定感ある走りを堪能できます。 そんな大排気量のツアラーモデルの中から、ここでは、国産車の最新モデルをピックアップ。主な特徴や魅力などを紹介します。 【画像】記事内で紹介したモデルをギャラリーで見る(14枚) 文/Webikeプラス 平塚直樹
スズキ・GSX-S1000GX
スズキの大型スポーツモデル「GSX-S1000」シリーズの2024年ブランニューが「GSX-S1000GX」です。 スポーツツアラーとアドベンチャーを融合させたクロスオーバーバイクという位置付けになるのがこのモデル。オンロードはもちろん、オフロードでも高い走行性能を持つことで、幅広いフィールドで快適なロングツーリングを楽しめるバイクとして開発されました。 フロントカウルは、走行時に発生する負圧の発生を抑制するレイヤードデザインを採用することで、不快な風の巻き込みを防止。3段階の高さ調整可能なウインドスクリーンや標準装備のナックルカバーなどと相まって、高い防風効果を発揮します。 搭載する998cc・水冷4サイクル直列4気筒エンジンは、最高出力110kW(150PS)、最大トルク105N・m(10.7kgf・m)を発揮。スポーツライディングに必要な動力性能を持ちつつも、ツーリング性能を向上させる独自の新技術や装備を採用していることが特徴です。 足まわりでは、電子制御サスペンション「SAES(スズキ・アドバンスド・エレクトロニック・サスペンション)」をスズキの2輪車で初採用。これは、ショーワ製EERAをベースに、GSX-S1000GX専用にセッティングを施したもので、速度や路面状況、ブレーキによる車両の姿勢変化に応じて、サスペンションの減衰量やプリロードを自動調整することを可能としています。 また、3つの走行モードから任意のモードを選択し、エンジン制御マップの切替えが可能な「SDMS-α」も採用。天候や、路面状況における様々な状況や、ライダーの好みに応じたモードを選択することでライディングをサポートします。 さらに、電子制御サスのSAESには、このSDMS-αと連携する「SRAS(スズキ・ロード・アダプティブ・スタビライゼーション・システム)」も採用。通常路面を走行する際の応答性を重視した設定と、石畳や凹凸のある路面を走行する際に乗り心地をより滑らかにする設定をシームレスに切り替えることを可能としています。 ほかにも、スロットルを操作せずに設定速度を維持できる「スマートクルーズコントロール」や、アクセルやクラッチレバーの操作をせずにシフトチェンジ(アップ/ダウン)が可能な「双方向クイックシフトシステム」なども採用。ロングツーリングなどでの疲労度を軽減する数々の装備を備えています。 【GSX-S1000GX主要諸元】 ■全長2150mm×全幅925mm×全高1350mm■軸距1470mm■シート高830mm■車両重量232kg■エンジン:998cc・水冷4ストローク直列4気筒■最高出力110kW(150PS)/11000rpm■最大トルク105N・m(10.7kgf-m)/9250rpm■燃料タンク容量19L■燃費:WMTCモード値17.0km/L■タイヤ:前120/70ZR17、後190/50ZR17■価格(税込み)199万1000円