電脳化でツーリングがより快適! 2024年に乗りたい最新の国産ビッグツアラー5選
カワサキ・ヴェルシス1000SE
高速道路などのクルージングからワインディングまで、長距離ツーリングで余裕の走りを楽しめるカワサキの大型ツアラーモデルが「ヴェルシス1000SE」です。 エンジンには、1043cc・水冷4ストローク並列4気筒を搭載。最高出力88kW(120PS)、最大トルク102N・m(10.4kgf・m)を発揮するパワートレインは、全ての回転域で優れたスロットルレスポンスと強力なトルクを味わえることが魅力です。クルージングでも、スポーティな走行でも、ゆとりのあるパワーでライディングを楽しむことができます。 また、走行風からライダーを守り、疲労軽減などに貢献する大型スクリーンや、クイックでスポーティなハンドリングを可能にする前後17インチホイール、高輝度LEDヘッドライト、グリップヒーターなどを装備し、長距離ツーリングでの高い快適性も実現します。 加えて、最新の電子制御システムも満載です。まず、「KCMF(カワサキ・コーナリングマネジメント・ファンクション)」を採用。これは、コーナリング中のエンジンやシャーシ各部の状態をリアルタイムでモニタリングし、パワーやブレーキ効力を最適な状態にコントロールする機能です。 また、滑りやすい路面など、さまざまな状況において安定した車体の挙動維持をサポートする「KTRC(カワサキトラクションコントロール)」、スロットルを操作しなくても自動で設定スピードを維持する「エレクトロニック クルーズコントロール」なども採用します。 さらに、ショーワのスカイフックEERA(電子制御ライドアジャスト)テクノロジーを採用したセミアクティブサスペンション「KECS(カワサキ・エレクトロニック・コントロール・サスペンション)」も装備。 これは、サスペンションに内蔵したセンサーとIMUの検知データを基に、まるで空からバイクを吊ったかのように、バネ(スプリング)上の車体を安定させるという考え方から生まれた機能です。路面の凹凸に応じてショックアブソーバー内の減衰力を自動で調整することで、路面からの衝撃などを最小限にし、車体の走行安定性を向上させます。 なお、2024年モデルのヴェルシス1000SEには、販売店グループ「カワサキプラザネットワーク」向けの特別仕様車として「ヴェルシス1000 SEプラザ・エディション(VERSYS 1000 SE PLAZA EDITION)」も登場。本来は別売アクセサリーのパニアケースキット(片側28L・左右セット)とトップケースキット(47L)を標準搭載した特別バージョンも用意されています。 【ヴェルシス1000SE主要諸元】 ■全長2270mm×全幅950mm×全高1490~1530mm■軸距1520mm■シート高820mm■車両重量257kg■エンジン:1043cc・水冷4ストローク並列4気筒■最高出力88kW(120PS)/9000rpm■最大トルク02N・m(10.4kgf-m)/7500rpm■燃料タンク容量21L■燃費:WMTCモード値18.2km/L■タイヤ:前120/70ZR17、後180/55ZR17■価格(税込み)204万6000円(プラザ・エディション209万6600円) このように、さまざまな電脳化により、先進の走りが楽しめるのが最新の大型ツアラーです。いずれのモデルも、価格は100万円中盤から200万円超えと、ちょっと高価。ですが、その分、より快適で安心・安全なバイク旅を楽しめること間違いなしです。 大型二輪免許を取得したばかりのビギナーから、バイクの醍醐味を知るベテランライダーまで、ツーリング好きライダーであれば、きっと一度は乗ってみたいモデルばかりであることは間違いないでしょう。
平塚直樹