【年金】「約46万円」と「約67万円」もらえるのはどんな夫婦か?8月15日は年金支給日
年金の額面だけではなく手取りを考慮した老後計画を
8月の年金支給額が夫婦で「約46万円」や「約67万円」となる違いについて解説しましたが、現役時代の働き方や収入が年金額に大きく影響する点を理解することが重要です。 「約46万円」と聞いて高額に感じる方もいるかもしれませんが、これは2ヶ月分の支給額です。1ヶ月あたりにすると約23万円になります。また、税金や保険料が控除されるため、実際の手取り額はさらに少なくなります。この現実を踏まえ、老後の資金計画を立てることが不可欠です。 ●支出の把握がポイント また、お金を減らさないための方法は、支出を抑えることです。「お金が貯まらない人」は、支出を把握していない場合があります。まずは、家賃、ローン、光熱費、通信費、学費、食費、交際費などの固定費を確認し、支出をまとめて把握しましょう。これにより、収入との差額から自由に使えるお金がわかります。 ● 資産形成の重要性 iDeCoやつみたてNISAなどの制度を活用して資産形成を行うことも大切です。これにより、老後の経済的安定を図ることができます。資産運用にはリスクも伴いますが、長期的な視点で計画的に取り組むことで、預貯金にはないリターンを期待することができます。 早めの準備と適切な戦略で、安心して老後を迎えるための土台を築きましょう。
参考資料
・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・日本年金機構「年金振込通知書」 ・厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
足立 祐一