“バズる外交官” ジョージア大使の幼き日のビデオ見つかる 30年の月日を超え日本との交流の原点に涙【広島発】
保育所の先生と奇跡の再会
実は今回のビデオ発掘は、取材班がまず当時の保育所の担任・渡邉芳枝さんを見つけ、同窓園児の母親の上西さんのお宅にビデオがあることが判明した。 渡邉さんは当時を振り返り、「日本語が話せない子と自分はどうしたら信頼関係が築けるかなと考えた。発表会でジョージア語で歌えたらいいかなと思ったのが最初」と大使との向き合い方を考えたことを懐かしそうに語る。 大使と渡邉さん、上西さんがリモートで30年ぶりに対面することに。画面越しに久しぶりに顔を合わせると、懐かしい記憶が一気に蘇り、大使の表情が一段と明るくなる。 「先生、見られましたよ!まさに奇跡です。上西さん、本当にありがとうございました。」と、大使は興奮気味に話し、渡邉先生らと再会できた喜びを隠しきれない。 一方の渡邉さんも「立派になりましたね。まさか、こんな風に再会できるなんて」と笑顔で応え、大使は「家族で広島に遊びに行くので、必ず会いましょう」と直接会う約束を交わした。
平和のために繋がる記憶
ビデオには、こんな場面も…。 幼い大使が「僕はジョージア代表のサッカー選手になりたい」と日本語で語る場面も残されていて、大使は恥ずかしそうに自分の幼い姿を眺めていた。 「このビデオには、私の原点が詰まっている」と語る大使は、「優しさや人を思いやる気持ちは、どれだけ時がたっても消えない。そして平和に貢献できる。それを一人の保育園の先生から教わった」と今回の奇跡の再会で、その大切さをかみしめていたようだった。 (テレビ新広島)
テレビ新広島