【オール巨人×ガクテンソク】『THE SECOND』2代目王者が語る"一生賞レース"時代の本音
奥田 ただ、先輩方の中には、もともとやりたいビジョンがあったのに、『M-1』ができて、これに勝たないとおもんないやつみたいに見られるから出ざるをえないという人たちもおったと思うんです。巻き込まれたというか。そういう人たちは複雑な感情もあるのかなと思います。 僕は毎年、『M-1』も普通に見てます。酒飲みながら。最高に楽しいですよ。ただ、2019年だけはリアルタイムでは見られなかったですね。優勝したミルクボーイが同期だったんで意識しちゃって。僕らがその年に3回戦落ちだったのもあったんですけど。 よじょう 俺、全然見れたで。 巨人 ハーッハッハッハッ。 奥田 そういうとこちゃう? おまえが足りひんところは。でも、ええわ。ふたりとも見てないのも気持ち悪いし。 巨人 『M-1』を卒業して、ようやく賞レースから解放されたと思いきや、『セカンド』が始まったわけやんか。そのとき、どう思った? チャンスやと思った? 奥田 う~ん、チャンスやとは思わなかったですね。それよりも、いらんことしやがって、っていう。 巨人 ハーッハッハッハッ。 よじょう また戦うのかよ、と。それなりに楽しく過ごしていたので。 奥田 世間的には僕らは日の当たらない芸人やったと思うんですけど、僕らなりに日の当たる所を探して成長してたんですよ。ビルとビルの隙間でも日の当たる場所はあるんで。喜びがないと続かないんで、今のポジションにやりがいも感じていましたし。 よじょう ほんと、『セカンド』で優勝する前から面白くやってたよな。 奥田 ただ、優勝して、周りの方々にしみじみ「良かったなあ......」と言われて、初めて「俺たちってくすぶってたんやな」と気づきました。 巨人 僕はふたりが優勝したときは「せやから言うてたやろ」と思ったで。ガクテンソクには売れてもらわな困ると思ってたから。 よじょう 僕らは巨人師匠に発掘していただいたようなもんなんで。要所要所でホメていただいたことで、今日までなんとか持ちこたえることができました。