【オール巨人×ガクテンソク】『THE SECOND』2代目王者が語る"一生賞レース"時代の本音
奥田 ミルクボーイのラジオで巨人師匠がそのことを話しているのを聴きました。普通、LINEとかって、受信した時間まで気にしないじゃないですか。それで改めて時間を確認したら、「ほんまや。まだネタやってる時間や」って。 巨人 決勝は先攻がザ・パンチで、ガクテンソクが後攻やったろ。ふたりのネタを聴いていて、「これは勝負あったな」と思ってん。ガクテンソクの場合は決勝を含めて3本のネタ、どれも思いどおりの結果やったな。予想と実際の結果が合うと気持ちいい。最初から自信あったやろ? 奥田 去年戦って、『セカンド』はこういう大会なんやと、だいたいわかったのが大きかったですね。 巨人 『セカンド』のネタ時間は6分やん。賞レースにしたら長い持ち時間やけど、そのへんどう? 奥田 それでいうと、『M-1』が4分だったので、『セカンド』のほうが寄席に近い感覚でしたね。『M-1』のように凝ったテーマよりも万人受けするネタのほうがいいし、むしろ寄席で培ったものが生きる大会やと思います。 ■新たな賞レースに「また戦うのかよ」 巨人 (ふたりの)『M-1』が終わって4年か。ってことは来年、デビュー20周年やな。 よじょう オール阪神・巨人師匠は50周年ですよね。 奥田 30年も先輩! よじょう 息、長すぎます。 巨人 もう、新ネタを覚えるのは無理やで。70過ぎたら、物は忘れるし、物を落とすし。手の湿り気がないから(笑)。もう"落とし"寄りやわ。 奥田 でも、うれしいです。50年間、舞台に立ち続けている人が目の前におるのが。僕らの指針になるので。 巨人 ふたりは結局、『M-1』は決勝までは行けんかったんよな。準決勝止まりで。やっぱり『M-1』を嫌いになったこともあった? 奥田 心底嫌いになったことはないですね。前提として、『M-1』が始まる前から芸人だった人と、『M-1』を見て芸人になった人ではとらえ方が違うと思うんです。 僕らは素人時代、『M-1』に出たいと思って芸人になった。漫才師になるきっかけを与えてくれたのが『M-1』なんです。感謝こそすれ、恨む筋合いのものではないんです。 巨人 そうやな。『M-1』が好きで漫才師になって、フラれたから嫌いになるというのは違うよな。それは逆恨みやもん。