「朝と夜にお題目をあげるのが目標」 鈴木奈々が創価学会への“熱烈信仰”を告白 氷川きよしも「池田大作先生の言葉が心の支え」 有名人の「カミングアウトラッシュ」の理由とは
「カミングアウトラッシュ」
タレントの鈴木奈々が昨年8月、長きにわたる創価学会への信仰をカミングアウト。現在、教義の広報にも積極的に携わっている。さらに、11月14日、歌手の氷川きよしも聖教新聞社発行の雑誌「WORLD SEIKYO」VOL.5のインタビューにて人生の支えが「信仰だった」と告白。「カミングアウトラッシュ」とでも呼ぶべき事態となっているのだ。 【写真を見る】氷川きよしを応援する「創価学会芸能人」大集合 ***
ここ数年、公明党は党勢の衰退に苦しんできた。先の衆院選で獲得した比例票は596万票にとどまり、令和3年の前回選挙から114万票も減少。現行の選挙制度が導入された平成8年以来最低の得票で、過去最多得票を記録した平成17年の衆院選での898万票から3割も減らした計算となる。 このような状況の中、鈴木と氷川という有名人二名が信仰を大々的に告白したことは、党勢回復の一助となるのか――。
熱い信仰心について告白
創価学会の信仰厚い芸能人が、その教義を宣伝し、「広告塔」的役割を果たしてきたことはよく知られたところ。その役割を担ってきた芸術部員として、山本リンダ、岸本加世子、久本雅美などの名前が有名だが、そこに新たな二名が名前を連ねることになるのだろうか。 鈴木奈々はモデル出身の36歳。雑誌「Popteen」でデビューし、人気となった後、バラエティーに進出。「おバカキャラ」でブレイクし、一時は「バラエティー女王」の異名を取るほどの人気タレントとなった。2014年には一般男性と結婚したが、2021年に離婚している。 宗教とはほど遠いイメージだった鈴木の名が突如、聖教新聞の1面に躍ったのは、8月6日のことだった。〈私の未来部時代〉という連載の第4回に顔写真入りで登場して、熱い信仰心について告白したのだ。
氷川も「(人生の支えは)創価学会の信仰だった」と告白
一方、今回が初のカミングアウトとなった鈴木とは異なり、氷川が学会員であることはこれまでも知られていた。例えば、お笑いタレントで元創価学会員の長井秀和氏(西東京市議会議員)は、かつて、氷川と共に、創価学会の本部幹部会で池田氏に激励を受ける機会に恵まれたことがあった。その際、心酔した様子の氷川は、涙ぐみながら壇上の池田氏を見つめていた――と昨年、「週刊新潮」に証言している。そうした光景は学会の中ではよく知られていたし、週刊誌などに報じられてきたこともあった。しかし、氷川自身はこれまで公にすることはなかった。 氷川が11月14日に発売された聖教新聞社発行の雑誌「WORLD SEIKYO」VOL.5の巻頭インタビューに登場。「ありのままの私でいる『勇気』」と題されたその記事の中で、大きな悩みや葛藤を抱えた人生の支えとなってきたのは、「創価学会の信仰だった」とはっきり述べているのである。 むろんわが国においては信教の自由も表現の自由も認められている。彼らが救われた体験談を語るのも自由である。とはいえ、それをオープンにするにはそれなりのリスクも想定される。会員以外の人たちの受け止め方はさまざまだからだ。 それでもなおカミングアウトしたのには、彼らなりの熱い思いがあるのは事実だろう。一体いかなる体験がそこまでの熱意を持たせることになったのか? 当人たちの言葉に耳を傾けてみよう。 (以下、「デイリー新潮」2024年8月29日、11月29日配信記事をもとに作成しました。日付や年齢、肩書などは当時のまま)