幻のEDは何だった? 『千と千尋の神隠し』千尋と別れた後、ハクは八つ裂きにされたらしい
千尋がいなくなった後、ハクは無事だったのか?
10歳の少女「千尋」が異世界で働き、成長していく映画『千と千尋の神隠し』は、現在でもたびたび「金曜ロードショー」で放送される人気作品です。ただし、物語の「その後」には「ハクが八つ裂きにされてしまう」「公開初日には幻のエンディングがあった」などと、さまざまなうわさがあります。果たしてこれらの説は本当なのか、その根拠や理由を探ってみました。 【画像】え…っ?こんなイケメンになったの? こちらがハク役の声優(当時13歳)の大人の姿(36歳)です ※この記事は、『千と千尋の神隠し』のネタバレを含みます。 ●ラストでは、ハクと別れた千尋が元の世界へ戻る 自分の名前を無事取り戻した千尋は、再びトンネルを通って元の世界に戻ります。ハクは千尋と別れる際に、「決して振り向いちゃいけないよ。トンネルを出るまではね」と伝えました。そして、「またどこかで会える?」と聞く千尋に「うん、きっと」と答えます。 それまでハクとつないでいた手を離し、千尋はトンネルへと進みます。前方には、豚から人間へと戻った両親が千尋を呼んでいて、何事もなかったようにトンネルへと入っていくのでした。千尋は一瞬後ろを振り向こうとしますが、ぐっとこらえ、前を向いて再び歩き出します。 こうして別れた千尋とハクですが、手を離してからもしばらく画面に残るハクの手は、名残惜しさを感じさせます。そして、一瞬振り返ろうとした千尋も、ハクの「振り向いちゃいけない」という言葉を思い出したのでしょう。ぎゅっと目をつむり、走り出していました。 このように、千尋は無事、元の世界に戻れましたが、ハクはその後どうなったのでしょうか。ネット上ではさまざまな憶測が飛び交い、なかには「八つ裂きになった」という過激な説もあります。一部であったとうわさされる「幻のエンディング」とともに、考察してみましょう。 ●「ハク、八つ裂き説」が生まれた理由 一部では、「ハクはその後、湯婆婆に八つ裂きにされた」という説が流れています。この説が生まれた理由としては、 ・千尋を元の世界に帰す手助けをした ・湯婆婆から「八つ裂きにされてもいいんかい?」と言われたシーンがあった ・銭婆がハクについて「私は何もしてやれない。それがこの世界のルールだから」と言うシーンがあった といったものが考えられます。また千尋と別れる際、ハクは「私は湯婆婆と話をつけて弟子をやめる。平気さ、本当の名を取り戻したから」と話していました。よって、ハクはその後、湯婆婆と会うであろうことも、この説の信ぴょう性を高めているのでしょう。 しかし、ハクは千尋のおかげで「ニギハヤミコハクヌシ」という本当の名前を思い出します。そして、ハクを操っていたであろう黒い虫も、吐き出した後に千尋が踏みつぶしました。湯婆婆の支配から解放されたハクなら、八つ裂きにされることはなさそうです。