スマホ充電、照明、冷蔵庫…停電時に必要 災害時の「ポータブル電源」購入で失敗しないワザ 長持ちさせる「上手な保存法」についても紹介!
ワザ②USB:タイプAが2~3個、タイプCが2個以上ついている 一般的なUSBコネクタはAコネクタですので、これが2~3個以上あるものがベストです。 家族が多い場合は、スマホでよく見られる楕円形で小さなタイプCコネクタを2個以上搭載している製品がお勧めです。 タイプAコネクタは、2020年以降のスマホに採用されている超急速充電には対応していないので、スマホのフル充電に5~6時間かかる場合があります。タイプCコネクタなら、1~2時間でフル充電できる超急速充電ができます。これならUSBコネクタを独占する時間を減らせます。
ワザ③オプションに太陽電池パネルが用意されているか? 台風時には使えませんが、地震災害で便利なのが太陽電池パネルです。太陽電池パネルがあれば、昼間にポータブル電源を充電できます。 ただ、1日でフル充電するには、2枚以上の大きな太陽電池パネルが必要になります。皆さんが思っているより太陽光パネルは非力で、32インチのテレビぐらいの面積があっても、充電に10~20時間かかります。パネル1枚でフル充電にかかる時間と予算を比べながら購入してください。
ワザ④車のシガーソケットから充電できるか? 太陽光パネルでフル充電できなかったり、台風などで太陽光パネルが使えなかったりした場合のため、車のシガーソケットから充電できるものを選びます。 ただし、添付のACアダプタより充電時間が長時間になるものが多く、ACアダプタなら3~4時間で充電できますが、大容量のタイプでは10~20時間かかる場合があります。 ■どれくらいの容量を選ぶべき? ワザ⑤容量はどれくらい必要か
ここまででメーカーとシリーズが絞られたでしょう。最後は容量です。 容量は「Wh」で示されます。1000Whで消費電力9Wの60W電球相当のLED電球を使うなら、1000Wh÷9W=111.1hで、111時間使えます。 具体的に見ていきましょう。仮に3人家族とすれば、1日停電をやり過ごすには1205Wが必要になります。 冒頭で説明した通り、電気の復旧までにかかる平均日数は4日間なので、まったく充電ができないとすれば4820W、およそ5000Whのポータブル電源が必要です。しかし、ここまで大容量の製品は少なく、4000Whの製品でも60万円ほどします。