スマホ充電、照明、冷蔵庫…停電時に必要 災害時の「ポータブル電源」購入で失敗しないワザ 長持ちさせる「上手な保存法」についても紹介!
そう考えると、政府が想定する首都直下型地震でも6日間なので、その間の停電をやり過ごせるポータブル電源を用意すればOKです。特に、南海トラフ地震で大きな被害が予測されている地域、地震が多い地域では、政府の6日間は確保しておいたほうがいいと思います。 ポータブル電源は大容量になるほど高額です。生命保険などと同じで、リスクと予算を見比べて、停電に備える基準日数を決めましょう。 ■使う家電は選ぶのがポイント
よくポータブル電源の記事で見かけるのが、ホットプレートで焼肉をしたり、ケトルでお湯を沸かしたりという写真です。 でもこれらは災害時では絶対にやってはダメです。 停電では、熱に関する家電はできるだけ使わないようにします。電気を使った熱は非常に効率が悪く、ポータブル電源でもあっという間にカラになってしまいます。 ストーブや炊飯器、コーヒーメーカー、トースター、レンジ、冷蔵庫など、熱に関する家電はたくさんありますが、これらには使わないようにしましょう。停電時に調理をしたいなら、携帯用のガスコンロを使います。
気になる冷蔵庫ですが、冷蔵庫自体がクーラーボックスのように保温材でがっちり密封されているので、停電になったからといってすぐにポータブル電源につなぐ必要はありません。 夏場で冷蔵室が温まりだしたら、翌日の食材として使う冷凍肉などを保冷剤として冷蔵庫に入れるなどして対応します。冬場であれば、冷蔵室の中身をごっそり屋外の日陰に移動してしまうなども手です。 冷凍庫の食材も溶け始めてきたら、そこで初めてポータブル電源に接続します。その際、温度設定をできるだけ高めにするとバッテリーが長持ちします。
■どれを購入すればいいのか? 9月の防災シーズンや台風シーズンになると、家電量販店にはポータブル電源コーナーができ、さまざまな製品が陳列されます。また昨今では、南海トラフ地震への警戒から、季節を問わず、防災コーナーが設けられています。 まずはメーカーや必要最低限な機能をチェックしてください。 ワザ①メーカー 筆者がお勧めするメーカーは老舗のJackeryか、そのOEMのJVCです。EcoFlowもお勧めです。EcoFlowは複数のバッテリーを接続して、1つの大容量バッテリーとして使うことが可能です。