世界へ発信する、ドメスティックブランドの新店&リニューアル店に注目!
【銀座】 オニツカタイガー 銀座 コンセプトストア
新ラインに特化した、最旬アイテムが揃う場所 銀座すずらん通り近くでひと際目を引くイエローのビル。2023年8月にできたこの店は、オニツカタイガーのハイエンドなファッションラインであるイエローコレクションのオンリーショップ。同ラインをディレクションするファッションデザイナーのアンドレア・ポンピリオ自身も構想に携わり、生み出された。奥行きがある構造ながら狭さを感じさせず抜け感さえあるのは、イエローの色彩と巧みに配された鏡の効果だろうか。若々しいスポーティモードなデザインを購入するテンションにフィットする、パワフルな注目店だ。
【表参道】 CFCL OMOTESANDO
ブランドの世界観を伝える、最重要な旗艦店 ニットウエアを専門にするファッションブランド、という独特な立ち位置で世界に発信するCFCL。2021年にデビューした直後から話題をさらい、22年には表参道GYREに初の直営店をオープン。東京、大阪に4店舗まで広がった現在も、旗艦店として重要な役割を担っている。SDGsに根付く服づくりをアイデンティティのひとつとするCFCLは、日本のアパレル企業で初めてB Corp認証を取得。内装も無駄をなくし、モジュラーシステムの什器は組み立て直して別の姿に変えられる。服にも店にも、パリコレなどの世界を舞台にするブランドが成すべき新時代構想が息づいている。
【青山】 マメ クロゴウチ アオヤマ
フルラインアップを揃えた、和が息づく異空間 ファッションデザイナー黒河内真衣子が手がけるマメ クロゴウチが2023年1月に誕生させた待望の旗艦店は、表参道駅近くでありつつも、奥まった住宅地にひっそりと佇む。出身地である長野をはじめ日本に根ざす服づくりをする黒河内らしく、このショップにも随所に日本の技術が採用されている。柳原照弘による内装の壁面や天井を彩るのは、左官職人の都倉達弥の手によるもの。店に入るとガラス越しに和風の坪庭が見え、階段を上がって服のフロアに入る。ここでしか得られない“体験”を味わいに行く価値のある、独特の空気に満ちている。
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- 【写真】CFCL OMOTESANDO/表参道エリアを代表するファッション複合ビルGYREに設けられた初の直営店。ミニマルな店舗デザインを手がけたのはMMA Inc.。外壁(写真左端)にはSDGsのB Corp認証マークがつけられている。
- 【写真】マメ クロゴウチ アオヤマ/店舗デザインのテーマは「受け継がれるものの記憶」。過去から継承され未来へとつながる、日本を軸にした伝統文化から着想されている。
- 【写真】コム デ ギャルソン青山店/増床した2階フロア。1階と同様に各ブランドがラックごとに配置。
- 【写真】サカイ アオヤマ/壊された以前の床と整えられた新たな床とが時空を超えたように交差。段ボールを模した白石膏の什器が、彫刻構造の印象をさらに高めている。