世界へ発信する、ドメスティックブランドの新店&リニューアル店に注目!
【青山】 SMALL TRADES
アトリエに隣接した、私的な店スペース 東京メンズモードの最右翼であるシンヤコヅカが、アトリエに併設するかたちで設けたパーソナルな店。シーズンごとの色が濃いスモールトレーズ、シンヤコヅカ流ベーシックのオーディナリーライフ、古着やデッドストックの素材を使ったミントコンディションらの各ラインが一堂に会している。什器にも使われているデンマークのフラマの家具も一部受注販売するという。服をよく知るアトリエスタッフが販売を担うのも独特で、それだけに営業日は金~月の午後に限定。スタッフとの会話を楽しみにする服好きが足繁く通う、隠れ家的な存在だ。
【原宿】 グラウンズ ストア 001
原宿から世界に発信する、話題の厚底シューズ ボリュームのある独特な形状が目を引く透明なソールで、いまや幅広い年代に愛されるフットウエアブランド、グラウンズ。日本の庶民的な木造一軒家をリノベートして、日常とファンタジーが融け合うような空間をつくりあげた。内装を手がけたのは現在のファッションシーンで大人気のダイケイミルズ。ブランドコンセプトを体感できる空間として、地面や屋根裏などさまざまなレイヤーが透けて見えるようにし、浮遊感を演出。原宿の中心地にあるこのショップの誕生でリアルでのコミュニケーションが加速し、世界レベルで知名度を広げている。
【青山】 コム デ ギャルソン青山店
誕生して34年、初の増床リニューアル 表参道交差点から根津美術館にかけてのみゆき通りは、国内外のブランド直営店が並ぶ青山エリアのファッションシンボル。1989年以来、ここに拠点を構えるコム デ ギャルソンが昨年、1999年以来の大規模なリニューアルを行った。内装デザインは川久保玲によるものだ。ネット販売が隆盛のこの時代に、実店舗での買い物の楽しさを体感してもらいたいと、2階フロアの400㎡が売り場に加わった。メンズ、ウイメンズのラインアップが集うショップに今回、新しくノワール ケイ ニノミヤも参加。さらなる拡充を果たした。
【関連記事】
- 【写真】オニツカタイガー 銀座 コンセプトストア/イエローコレクションはアパレル、シューズ、小物で構成。
- 【写真】CFCL OMOTESANDO/表参道エリアを代表するファッション複合ビルGYREに設けられた初の直営店。ミニマルな店舗デザインを手がけたのはMMA Inc.。外壁(写真左端)にはSDGsのB Corp認証マークがつけられている。
- 【写真】マメ クロゴウチ アオヤマ/店舗デザインのテーマは「受け継がれるものの記憶」。過去から継承され未来へとつながる、日本を軸にした伝統文化から着想されている。
- 【写真】コム デ ギャルソン青山店/増床した2階フロア。1階と同様に各ブランドがラックごとに配置。
- 【写真】サカイ アオヤマ/壊された以前の床と整えられた新たな床とが時空を超えたように交差。段ボールを模した白石膏の什器が、彫刻構造の印象をさらに高めている。