ユニクロやCOSでも活躍!マリメッコのクリエイティブディレクターが暮らす北欧・コペンハーゲンの家
友人を招くことが大好きな2人はパーティを開くことも多く、大きなアイランドキッチンがカウンターとしても活躍します。キッチンのパントリーは階段下のスペースを有効活用。階段を上った先は、中二階に設けた息子の寝室です。
ダイニングのチェアは、それぞれポール・ケアホルム、ルシアン・エルコラーニ、ヘリット・トーマス・リートフェルト、アルネ・ヤコブセン。 天井の低いリビングでは、リーン・ロゼのソファ「トーゴ」を中心に、シャルロット・ペリアンのスツールなど家具も重心の低いものをセレクト。コレクターでもあるリッキーとレベッカが時間をかけて一つひとつ選び抜いた家具は、どの部屋でも異なる個性を互いに引き立て、美しく響き合っています。 そしてこれらの空間は、紛れもなく日本の影響を受けているのだといいます。ニューヨーク時代にはユニクロで働いていたこともあり、日本にもよく来ていたというレベッカ。 「手触りのよいもの、使い込まれたもの、不完全な形や素材を愛するようになったのは、日本で過ごした経験の影響が大きいですね。おちょこをはじめ陶器のコレクションは増え続けていて、毎日使っています」 出張も多く、多忙なクリエイターカップルの2人にとってこの住まいは、心から安らげる場所であり、インスピレーションに満ちています。
Rebekka Bay レベッカ・ベイ/デンマークのデザインスクール・コリングを卒業後、ロンドンへ移住。 トレンド予測やブランディングに関わった後、COSの立ち上げに参加。その後ユニクロやGAPを経て、2020年よりマリメッコのクリエイティブディレクター。 Ricky Nordsøn リッキー・ノードソン/デンマーク・コリング出身。 広告業界でアートディレクターやクリエイティブディレクターとして活躍した後、家具のエージェントに転身。ウォーム・ノルディックなど、デンマークのファニチャーブランドの代理店を務めている。 『モダンリビング』2024年5月号(No.274)より