新NISA開始から一年、初心者の半数に悩みや不安「暴落が不安」「今の銘柄でよいのか」 知識不足解消にFPに聞いたNISAの点検方法は #くらしと経済
来年は初心者から一歩踏み出したい 「つみたて投資枠」に慣れたら、「成長投資枠」で株式投資の併用も
「つみたて投資枠」で値動きに慣れ、さらに多くの資金を投資にまわしたいという場合や、株式投資にも興味が出てきたような場合に、検討されるのがNISAの「成長投資枠」だ。 植田さんは、「投資信託だけで『つみたて投資枠』と『成長投資枠』の両方を使う選択もあるが、一定期間(1~2年)投資信託で運用して投資の感覚に慣れたら、株式投資を併用することをお勧めしています」と言う。
投資信託は分配金が出るものもあるが、基本的には長期的に保有して値上がり益で資産を増やすことを目的としている。一方株式投資は、自分で運用するため知識や手間も必要になるが、その分手数料が低く、高成長銘柄を選ぶことで投資信託より高い収益が期待できるうえ、東証プレミアム銘柄の場合、平均2~3%の配当があるという。 「投資の知識を増やすために、マネースクールや資格取得など様々な勉強方法がありますが、投資信託協会や日本証券業協会、金融庁のウェブサイトにわかりやすく整理された情報が載っているので、まずはそういったものを活用して、わからないことや関心をもったことを調べていくのがよいと思います」と植田さん。 「知識不足」を不安に感じている投資初心者は多いが、「並行して、どんどん実践をしていってほしい」とも、植田さんは話す。 「私自身、定年退職後にファイナンシャルプランナーの資格を取りましたが、他人にお金のアドバイスができるようになるまでには10年ほどかかりました。金融商品で損をして痛い目にあったこともあります。実践をして、損とはどういうことか、コストとはどういうことかを身をもって経験する。それが、投資を始め資産運用やお金に強くなる一番の近道だと思いますよ」
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