【体験談】保育園でいつも1人遊び。臨床発達心理士からは「大丈夫ですよ」と言われたけれど…
息子は保育園の頃から、友達と会話のキャッチボールを続けたり、臨機応変に行動したりするのが少し苦手です。 そんな息子も小学6年生になり、中学受験に向けて受験勉強に励んでいます。 親として感じてきた十数年の葛藤や、少しずつ見えてきた対処法、親子を救ってくれた言葉などを振り返ってみました。
保育園でいつも1人遊び。臨床発達心理士からは「大丈夫ですよ」と言われたけれど…
息子は2歳頃から電車が大好きになり、家では電車のDVDを観たり、電車のおもちゃで何時間でも1人で遊んだりと、集中力に優れていました。 息子の発達が気になり始めたのは、保育園の年中クラスの頃。 2歳下の娘は言葉を話し始めるのが早く「お兄ちゃんと比べて、会話がスムーズだな」とたびたび思いました。 逆の言い方をすれば、息子に関しては「発達がゆっくりめだな」「感情の起伏が少ないな」となんとなく感じていたのです。 実際、保育園にお迎えに行くと、いつも1人遊び。 友達がうまくつくれないのでは…と先生に聞いてみると、「どちらかというと、好んで1人でいるみたいですよ」と言われて、ほかの子はお友達と遊ぶのを楽しんでいるのに…と不安になりました。 年長クラスに上がってから、月1回保育園にいらっしゃる臨床発達心理士の先生に相談してみました。 先生からは「確かに会話のキャッチボールがうまくいかないことはあるけれど、もう少し様子を見てもよいのでは」と言われました。 ただ私としては、「現状は理解できたけれど、本当にこのまま何もしないでよいのかな?」とモヤモヤが増えてしまった面もありました。 小学校入学に向けて、「うちの子にあったやり方があるのでは?」と悩みは募りました。 ただ、発達支援センターに息子を連れて行って相談しても、就学前健診で面談をしてもらっても、「まったく気になりませんでしたよ」「心配しすぎじゃないですか?」と言われるばかり。 息子は積極的に友達と遊ぶことはなくても、1対1での会話はできるので、先生方も発達特性に気づかなかったのかもしれません。