「サステナブルの現在地と未来」パタゴニア、ビームス…人気ブランドの取り組みを“知る”ことで見えてきた、その真の姿勢とは?
SDGsの目標を達成するためにも欠かせないサステナブルな姿勢。今、世の中はどこまで来たのか。サステナブルなモノ・コトを集めてみた。 ⇒【写真】パタゴニア、ビームス…人気ブランドの“サステナブル”な取り組みの詳しい画像を見る(全15枚) 今回ピックアップしたのは「プロジェクト・コト」。サステナブルへの配慮は、製品化に至るまでの過程やその他の場面でも。“知る”ことで、ブランドの真の姿勢が見えてくる。
サステナブル──持続可能であること
気象変動をもたらす二酸化炭素の排出や環境にダメージを与える大量消費・大量生産の経済システムからの脱却を目指してきた結果、ずいぶんとたくさんのサステナブルなモノ・コトが生まれてきている。 再生素材や環境負荷の小さい原料の使用はもちろんのこと、これまで注目されていなかった素材を再生させたり、アップサイクルによって新たな価値を生み出したりと、バリエーションは豊かになる一方だ。アパレル企業自らが新品の頻繁な買い替えを抑えるよう提供したり、オーガニックな原料を一からつくりはじめたりといった動きまで出てきている。 こうした社会の変化を支えてきたのは、私たち消費者が「サステナブルであること」に価値を感じてきたからにほかならないし、さらにその先には「サステナブルが当たり前」な世界も待っているはず。サステナブルの現在地を堪能しつつ、これからの未来にも期待していきたい。
1.「モノの消費を減らそう」という取り組み【 パタゴニア / Worn Wear 】
製品製造と自然環境の関係性を見つめ続けてきたパタゴニアでは、全体的なモノの消費を減らす「Worn Wear」という取り組みを実施。不要になったパタゴニア製品を買い取り、中古製品や修理・リメイクしたリクラフテッド製品として販売。製品のケアやリペアの方法を積極的に広めて長寿命化を促したり、リアル店舗で買取やリペアなどを実践するポップアップストアを開催したりと、さまざまな方法で理念を広めている。 全国の店舗やアウトドアフィールドなど、さまざまな場所で不定期にツアーを実施。「新品よりもずっといい」という理念を伝えている。 パタゴニア 東京・渋谷のポップアップストアでは、ウェアの縫製修理やスタッフのサポートによるセルフリペア体験を味わえた。
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