「サステナブルの現在地と未来」パタゴニア、ビームス…人気ブランドの取り組みを“知る”ことで見えてきた、その真の姿勢とは?
2. コットン原料の栽培から関わっていく【ビーミング by ビームス / 綿花プロジェクト 】
国産の綿花がほとんどない現状を憂い、「大切なヒトが安心して選べる洋服をつくり続けたい」という思いからスタートしたのが、ビーミング by ビームスの「綿花プロジェクト」だ。SDGsの目標のひとつに掲げられている「つかう責任」や「つくる責任」を考え、次世代へつなげることが趣旨。スタッフ自らの手で畑を耕し、種を蒔き、雑草を取り除き、国産綿花を栽培。育てられた綿を使って、オリジナルアイテムを生み出していく。 和歌山にある綿花畑で栽培。耕作から綿花の収穫までは約8カ月。初回時は約80キログラムのコットンを収穫できたという。 昨年、同プロジェクト生まれの無農薬コットンの製品化を実現。今年もベーシックライン「シンプルイェット」からTシャツが登場。
3. パナソニック検査済み再生品(保証付)【 Panasonic Factory Refresh 】
公式通販・ショッピングサイトのパナソニック ストア プラスでは、「限りある資源を大切にしたい」との思いから、さまざまな理由で戻ってきた家電をもう一度使える状態に再生し、販売する活動に取り組んでいる。対象は洗濯機や冷蔵庫、テレビ、ブルーレイ・DVDレコーダー、カメラ。この他、ヘアドライヤーや食器洗い乾燥機は定額利用サービスを実施。「使えるのに処分してしまう」という無駄をなくしている。 出荷される商品はすべて、パナソニックグループ監修の厳格な品質基準を満たしている。1年間の保証まで付いているのも特徴だ。
4. サステナブルな姿勢は店舗の作りにも【 エコアルフ新宿髙島屋店 】
エコアルフは今年3月にオープンした新宿髙島屋店において、サステナブルファッションブランドとしての理念を表現。壁や什器、床に再生可能な材料を用いて簡素で無駄のない空間を構成したことに加え、異業種3社のパートナー企業との協力によって環境に配慮された店内装飾やトルソー、シートも採用した。この店舗を拠点に、クリーンアップイベントや回収した資源ゴミからのアップサイクルプロダクト開発にも取り組んでいる。 トヨタ自動車やエプソン販売、アウディジャパン販売との協力によって生み出されたサステナブルな技術・素材を有効活用している。 浜辺や街中でのクリーンアップイベントを定期的に実施。環境問題解決のための啓発活動やサステナブルファッションの推進を図る。
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