巨人、田中将大の獲得発表 菅野穴埋め期待、若手の手本に 近日中に入団会見
巨人のマー君誕生!! 巨人は24日、楽天から自由契約となった田中将大投手(36)と入団で合意したと発表した。近日中に入団会見が行われる。今季15勝を挙げた菅野智之投手(35)が米大リーグ、オリオールズに移籍決定。穴埋めが課題の若き先発投手陣に、日米通算197勝を誇る経験豊富なベテランが新風を吹き込む。 クリスマスイブに朗報が届いた。巨人が、楽天を自由契約となっていた田中将の獲得を発表。12球団最多、22度の日本一を誇る伝統球団のユニホームにマー君が袖を通す。 日米通算200勝まで3勝に迫っている右腕は、楽天に今季年俸2億6000万円から野球協約の減額制限(1億円超は40%)を大幅に超える年俸を示され、自由契約を申し出て退団していた。入団会見は近日中に行われる。11月26日に取材に応じ「居場所がないじゃないかと受け取った。求められるところでやるのが一番だなと思った」と胸中を吐露した右腕の発言に注目が集まる。 チームは今季15勝を挙げた菅野がオリオールズに移籍。3年連続12勝の戸郷が24歳、2年連続2桁勝利の山崎は26歳と若く、投手陣の精神的支柱が抜けた穴埋めが課題だった。田中将は右肘のクリーニング手術明けだった今季は登板1試合だったが、復活は可能と判断した。 2009、13年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で田中将とバッテリーを組んだ阿部監督は「実績がある。そういう面でも必要」と戸郷、山崎らの手本としても期待を寄せる。今季8勝を挙げた井上やグリフィンらに続く先発候補として、今季まで中継ぎとして起用していた西舘、平内らを先発に挑戦させており、田中将にも競争を促す。 今オフは中日で通算166セーブを挙げたマルティネスを獲得し、今季救援防御率2・28を誇った中継ぎ陣はより強固な布陣となった。経験豊富なベテランが生きた教材となれば、最強投手陣が形成される。マー君が新天地でもう一度花を咲かせる。(樋口航)