「難しいわ、ほんま」町田の藤尾翔太&昌子源が“ボール水かけ”への批判に本音。経緯を説明 「日本が決めたら優勝のPKで、叩く人っているんか」とも
ガンバ戦は「ほんまに水を飲みたかっただけ」
FC町田ゼルビアのDF昌子源とFW藤尾翔太が、クラブの公式YouTubeチャンネルに出演。その中で、物議を醸したボールへの水かけについて言及した。 【画像】“世界一美しいフットボーラー”に認定されたクロアチア女子代表FW、マルコビッチの厳選ショットを一挙お届け! 今季、J1初挑戦で3位に躍進した町田は、PK時のボールへの水かけや、ロングスロー時にボールを拭く行為などに対して批判を浴びた。前者を行なった藤尾は、そのきっかけについて、こう説明する。 「僕は1回、鳥栖戦でPKを外しています。あれは、原因があるんですよ。ほんまに芝が乾燥していました。天然芝でのサッカー経験者やったら分かると思いますけど、結構、引っかかるんですよね。乾いていたら。それで引っかけて、全然、思ってところより左に行ってしまった。 次に同じミスを繰り返すのは、ほんまにアホなことやと思っているんで。自分なりに考えて。元々ピッチは水で濡れているので。別にルール違反でもないので。水にボールを含ませた方が、元々のピッチの状態に戻るという考えで、僕はそっちの方が蹴りやすいし、決めるための手段として、そういう方法を取ったのが最初の経緯です」 主将の昌子は、その水かけについて審判とのやり取りを明かす。 「翔太にも直接言ったんやけど、そもそも何があかんのかな。なんで拭くのはオッケーで、濡らすのはあかんのか。じゃあ雨の日はどうするの、とか。俺はキャプテンやからレフェリーによく言われて。『藤尾選手がPKを蹴る時に水をかけたら、私は代えさせてもらいます』と言うレフェリーが何人かいた。俺は『その時になったら、本人に言ってください。本人も理解はしてくれると思う』と言って」 また、今夏のパリ五輪の直前に行なわれたフランスとの強化試合(1-1)で、結果的にはVARで取り消しになったが、一時はPKと判定されていた場面で、Uー23日本代表の藤尾がボールと水を持っていたものの、批判が少なかったと昌子は指摘する。 「時差があって、ライブで見ている人は少なかったのかもしれないけど、ほぼ何もなかった。でも、(例えば)日本が決めたら優勝のPKで、翔太が水かけて叩く人っているんか、とか。ちょっと思うかな」 また、藤尾は報道陣との行き違いもあったと釈明。6月に敵地で行なわれたJ1第21節のガンバ大阪戦(3-1)で、ボールに水をかけたうえでPKを決めた場面で、上手く発言の意図が伝わらなかったという。 「嘘つきみたいになったんですよ。『このシーンを見て振り返ってください』みたいな(記者からの質問があって)。俺、最初、(G大阪の)中谷(進之介)さんが寄ってきた時に、たしかに水とボールを持っていたんですけど、その時、ほんまに水を飲みたかっただけなんですよ。濡らすつもりもなく。ピッチも濡れていたし濡らす必要ないなと思っていたんです。『あの時はもう濡らすつもりなかったです』と(答えた)。 だから水も置いてそのままPKスポットに歩いていったんですけど、その時に(仙頭)啓矢君が『お前、濡らした方がええやろ』みたいな感じで(水を)持ってきて。結局濡らしたんですけど、(記者から)『そのシーンを見てください』って言われた時に、『濡らすつもりはなかったです』と言ったのに、結局濡らしていたから、『お前、嘘つきやろ』みたいになったんですけど、ほんまに、あのシーンは濡らすつもりはなかったです」 この発言について、「でも行動は濡らしちゃっていたから嘘つきになった。まあまあ、それはなるわな」と昌子が返すと、藤尾は「だから、ほんまタイミングが悪かった。その記者さんの『このシーンを見て、考えたことを教えてください』って言われたので。このシーンは、ほんまにかけるつもりはなかったけど。難しいわ、ほんま」と壁に寄り掛かった。 さらに、ロングスローをする際にボールを拭く行為について、昌子は今では他の多くのチームも行なっているとして、「最初に俺らしかやってないところを探した1個やと思う。ただそれだけ」と主張すると、藤尾も「たしかに。そうですね、ほんま」と同意した。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部