日本酒の無形文化遺産登録で富士山に「奉告祭」 感謝と未来への継承誓う 山梨の酒造会社
「伝統的酒造り」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録が決まり、富士山の伏流水を使って日本酒を仕込む笹一酒造(山梨県大月市)は5日、富士山の世界遺産の構成資産の一つである北口本宮冨士浅間神社(同県富士吉田市)で、これまでの感謝と未来への継承を神体である富士山に誓う「奉告祭」を行った。神事後には鏡開きを行い、外国人観光客を含めた来場者に日本酒を振る舞った。フランスからの観光客は「とてもおいしい」と喜んだ。 同社の天野怜社長は、今回の登録について「日本の伝統文化が背景を含めて評価されたことが喜ばしい」とした上で、「当社の酒が富士山信仰の『富士講』の一端を担っていることを海外にも広く伝えていきたい」と語った。