【デイリー杯2歳S】ランフォーヴァウ予定前倒しが奏功 福永祐一調教師「登録しておいて良かったわ」
[GⅡデイリー杯2歳ステークス=2024年11月9日(土曜)2歳、京都競馬場・芝外1600メートル] 9日、京都競馬場で行われたGⅡデイリー杯2歳Sは、好位4番手からレースを進めた1番人気ランフォーヴァウ(牝・福永)が勝利。デビュー3戦目で重賞制覇を決めた。勝ちタイムは1分34秒7(良)。
戦略ズバリで貴重な賞金加算
伝統のGⅡの看板が泣く7頭立て。メンバーレベルも高くないと判断し、出走予定を1週早めた厩舎の戦略がハマッた。「登録をしておいて良かったわ」と冗談っぽく笑った福永調教師だが、GⅡ賞金を加算したことで、暮れのGⅠ阪神JF(12月8日=京都芝外1600メートル)はもちろんのこと、桜花賞の出走賞金もほぼクリア。狙ったローテーションを組めるアドバンテージを手に入れた。これが大きい。 「最後は詰められていたし、マイルがギリギリかもしれない。ジョッキーが完璧にエスコートしてくれた」とレースを振り返った福永師。元トップジョッキーに称賛された坂井は「少しテンションが上がりやすく、この2戦はゲートを上手に出れていなかったので、その部分は気をつけました。道中の折り合いはついていましたし、抜け出すときの脚も速かった。最後は詰められましたが、完勝だと思います。まだまだ幼いところを残した状況で重賞を勝てましたし、さらに成長してくれれば」と可能性を語った。 今年開業の福永調教師にとって、8月18日のGⅢ・CBC賞(ドロップオブライト)に続く重賞2勝目となった。
東スポ競馬編集部