ブラジル人有名記者「ヴィニシウスは人種差別と闘い、敵を増やしたためにバロンドールを逃した。それが彼とレアルの考えだ」|ラ・リーガ
レアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオールがバロンドールを逃した理由について、ブラジルの有名記者フェルナンド・カジャス氏は「人種差別と闘ったため」と説いている。 『ロイター通信』などで働くカジャス氏は、スペイン『ラディオ・マルカ』で今回のバロンドールについての見解を述べた。マンチェスター・シティMFロドリが受賞し、ヴィニシウスが選ばれなかったことを「不当」と語っている。 「昨日は不当なことが起こった。(授賞式に参加しなかった)レアル・マドリードはすべきことをしたよ。何年も前から、多くのクラブがしなければいけなかったことをね。昨季、ロドリやハーランドがバロンドールを受賞できなかったのはひどかった。すべてのビッグクラブがこの賞を放棄すべきだったんだ」 カジャス氏は、ヴィニシウスがバロンドールを受賞できない理由を、スペインで人種差別と闘っていることと関連づけている。 「レアル・マドリードの決断は素晴らしかった。これまでに起こったすべての出来事の後、ヴィニシウスにとって侮辱的な話だったからね。何よりも深刻な出来事は2シーズン前のバレンシア戦のことだ。彼は人種差別の犠牲者となったにもかかわらず、審判から退場を命じられた」 「バレンシア、そしてそのほかのスペインのスタジアムでも、彼はひどい言葉を浴びせられてきた。すべてはバレンシアで始まって、いまだに続いていることだ。君たち(スペインメディア)は状況の深刻さの度合いを減らそうとしているがね」 「ヴィニシウスは人種差別と闘っていることで、バロンドールを受賞できなかった。この闘いで多くの敵をつくり、皆からひどい嫌がらせを受けるようになったんだ」 「私たちはヴィニシウスの周囲と話をしたが、こう言うんだ。フットボールの世界はシステムに抗う選手に対しての用意ができていない、と。この世界では、ヴィニシウスが然るべき振る舞いをしていないことになるのだ、と」 「それが彼(ヴィニシウス)の考えだ。おそらくレアル・マドリードもそうだろうね」