時計とメガネとレモンサワー【新連載:男の自己満コーディネイト Vol.1】“レトロフューチャー”な時計とメガネでマンネリを打破する
ZODIAC(ゾディアック) アストログラフィック レトロフューチャーデザイン(1970年代製) ルーツは1882年に遡るスイス老舗の、往年の名作。3枚の透明ディスクへ時・分・秒を示す針や丸を記し、あたかも宙に浮いて回っているかのように錯覚させる通称“ミステリーダイアル”を備える。自動巻きムーヴメントは当時のトレンドであった毎時36000振動のハイビートタイプ。ヘアラインサテン仕上げのケースはGF(金張り)で、遊び心あふれるルックスでありながら上質感がある。ちなみにこの時計、横から見るとUFOのような古墳のような、台形型に盛り上がった独特のフォルムをしている。ほのかに薫る古代文明感がまた、冒険心をくすぐるのだ。 【問い合わせ先】 SELECT(セレクト) TEL.03-5846-8834
***レトロフューチャーな眼鏡***
そんなレトロフューチャーの名作に合わせるメガネは、これまたレトロフューチャーな“ファクトリー900 レトロ”のコンビネーションフレーム“RF-171”。油圧プレスによる三次元的な造形やメタルのインナーリム使い、トップリムの一部が欠けたようなデザインに個性のある一本だが、同時にクラシックなクラウンパントを基調としているため、そこまで奇抜に映ることもない。往年のボキャブラ天国に倣ってテイストを表現するならば、“インパク知”といったところか。 ちなみにこのブランド、コンセプトが“半世紀タイムスリップして未来のメガネを追求する”というユニークなもの。現在からマイナス50年するとちょうど1970年代になり、先の時計の製造年代ともマッチする。黒×金の渋みのあるカラーリングも含めて、相性が悪いはずがない!という話だ。 想像してみてほしい。白Tにジーンズ姿の男性の時計とメガネが、こんなレトロフューチャーなコンビだったら……。相当のお洒落巧者に映るのではないだろうか?
FACTORY 900 RETRO ファクトリー900レトロ 世界随一のプラスチック成形技術を活かしたアヴァンギャルドな作風で人気を博す、ファクトリー900。そこから派生したファクトリー900レトロは、“半世紀タイムスリップして未来のメガネを追求する”というコンセプトに基づき、“これからのクラシックスタイル”を提案するブランドだ。“RF-171”は、油圧プレスによる厚手のアセテートリムとメタルのインナーリムを組み合わせたクラウンパント。クラウンパントとはボストンタイプの上部を平らにしたようなスタイルを言い、フレンチヴィンテージに多く見られる。昨今人気が再燃し、いまや一大定番となったスタイルだが、本品はリムの一部が欠けたようなエッジの効いたデザインに、らしさが光る。 【問い合わせ先】 眼鏡とクラフト at RUTTEN_ TEL.03-6284-2675
Column:レトロフューチャーな時計とメガネな日に飲みたいお酒は?
セサミレモンサワー ごま焼酎の紅乙女とバーボンを少々、そこに宮崎産のマイヤーレモンときび砂糖を漬け込んだルッテン自家製のレモネードシロップをマリアージュさせた“セサミレモンサワー”は、ふわっと鼻に抜ける黒ごまの香りにどこか懐かしさを覚える、個性派にして優しい風味。異なるお酒をブレンドすることで生まれる味の奥行きも見事! ルッテンのレモンサワーすべてにいえることだが、レモンサワーってこんなに美味しいの!?と感動すること請け合いだ。700円。 【問い合わせ先】 眼鏡とクラフト at RUTTEN_ TEL.03-6284-2675
文◎秦 大輔