趣味がない60代夫婦です。休日は孫が来ない限り暇なのですが、お金をかけずに楽しめる趣味はありますか?
趣味における平均支出額
総務省統計局の「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、二人以上の世帯における教養娯楽費の支出額は月平均で2万9765円、65歳以上の夫婦のみ無職世帯では月平均2万4690円です。あくまで月の平均支出額であるため、この金額が「お金がかかる趣味かどうか」を判断するボーダーラインとはいえないでしょう。 しかし、これから新しい趣味を探す方は、念頭に置いておくと役に立つかもしれません。 趣味にかける金額は平均的な支出額ではなく、自身の収入や支出とのバランスで判断すべきです。収入や支出は言うまでもなく、そのバランスも人それぞれだからです。趣味にかけるお金を含む支出の割合が大きいと、生活が不安定になる可能性があります。
60代が趣味を持つメリット
時間を有効活用できる以外にも、60代が趣味を持つことには多くのメリットがあります。 具体的なメリットは以下の通りです。 ・脳の活性化を促す ・ストレス発散や気分転換になる ・同じ趣味を持つ仲間に出会うことで、話題や世界が広がる ・体力作りや健康促進につながる ・身体や指先、脳を使うことで認知症の予防につながる 時間の有効活用や単純な楽しみ以外にも、健康促進などの実利的なメリットがあります。趣味の種類によって得られるメリットは違うため、メリットを基準に趣味を選択するのもよいでしょう。例えば、スポーツなら体力作りや健康促進に、芸術活動であれば脳の活性化などに効果があるでしょう。 しかし、いくらメリットが多いといっても、熱中できないものを趣味にしても継続できず、逆にストレスになることもあります。好きなものや続けられることを前提に、趣味を選ぶとよいでしょう。
お金がかからない趣味にはさまざまな選択肢がある
運動や芸術活動、学問など、どのジャンルにおいてもお金をかけずに楽しめる趣味はあります。料理や写真撮影のように、突き詰めればお金がかかる趣味でも、向き合い方次第では低予算で楽しめるでしょう。 また、趣味を持つことは脳の活性化を促したり、健康を促進したりするなど、時間の有効活用や単純に楽しむ以外のメリットもあります。費用面も含めて自分に合っているか、継続できる趣味か考えて始めてみるとよいでしょう。 出典 総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要 I 家計収支の概況(二人以上の世帯) 表I-1-1 消費支出の費目別対前年増減率(二人以上の世帯)-2023年-(5ページ)、II 総世帯及び単身世帯の家計収支 <参考4> 65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯) 表2 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)及び65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)の家計収支 -2023年-(19ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部