参院選を前に論戦 「ネット党首討論」開催(全文5)公約かどうかを聞いている
公明・山口代表「(消費増税は)今やめる状況にない」
馬場:ありがとうございました。続いては公明党、山口代表への質問です。「党のなりたちからすると消費税率10%に真っ先に反対してもおかしくないとおもいます。状況によって凍結を進言する可能性はありますか」 山口:公明党は結党以来、福祉に力を入れて数々の実績をつくってまいりました。かつての民主党政権のときに社会保障と税の一体改革の議論の中で、社会保障を置き去りにした増税は許さないと、こういう主張を明確にいたしました。結果的に3党で合意をすることになったんですが、年金・医療・介護に並べて少子化対策を社会保障の4本目の柱にすると、そして安定財源である消費税を生かすということで8%、10%の段階的引き上げを合意したわけであります。 8%は予定どおりやりましたけれども経済に思わぬ影響が長引きました。10%はより慎重に引き上げどきを見ると同時に、使い道を大きく変更して教育負担の軽減、つまり少子化対策の充実に使うことにしたわけであります。併せて軽減税率も実施をする、さらには景気対策も数々やると、こういうことで準備をしておりますから、今やめる状況にはないと、こう思っております。
立憲・枝野代表「消費増税を凍結し、幼児教育・保育無償化も凍結すれば、財源のつじつまは合う」
馬場:ありがとうございます。続いて立憲民主党、枝野代表への質問です。「今国会で消費増税分を財源とする幼児教育・保育の無償化等に関する支援法が成立しましたが、消費増税凍結を主張するのは矛盾していないですか」 枝野:このお尋ねの方、何か誤解されてるんじゃないかと思いますが、われわれは幼児教育・保育の無償化等には反対をしました。それは将来的にはやりたいことだけれども財源確保しないとできないと。そして今、消費増税ができる状況でない中で、これを優先的に進めるということはまったく状況と食い違っている。特に保育などは所得に応じて、現状でも所得の低い方は保育料ただなんですから、恩恵受けるのは所得の比較的高い人だけですから、これを消費増税でやるというのはまったく間違いだということで反対をしていますので、消費税増税凍結と決して矛盾しません。今からでも遅くないので消費増税を凍結した上で無償化も凍結すれば、財源のつじつまは合うということになります。 私どもはむしろ保育士さんや介護職員さんの給料を上げていく、こちらのほうが子育てや老後の安心につながり、消費の拡大にもつながり、経済の循環にもつながっていく、そして社会の【シ*** 01:00:54】につながっていくと。そして消費が伸びていくまでは消費増税は凍結すべきであるという考えです。