北欧の最新トレンドは?ヤコブセンやウェグナーを生んだデンマーク・コペンハーゲンのインテリア最新事情とは?
FRITZ HANSEN/フリッツ・ハンセン
昨年末にコペンハーゲンの名所オペラハウスの隣に完成した話題の新スポット「オペラパーク」。今年そこを舞台に展示を行ったのはフリッツ・ハンセンです。オペラパークは6つの庭園とカフェ併設の温室、地下駐車場を有しており、フリッツ・ハンセンはその広大な庭にアウトドア家具をセッティング。初夏のコペンハーゲンの日差しの元、アウトドアコレクションの家具たちが並びました。誰でも自由に座ることができ、来場者は思い思いに憩いの時間を過ごしていました。 展示の場所をオペラパークに決めたのは、オペラパークのフリーでオーガニックなシェイプが、フリッツ・ハンセンのDNAとあったからなのだそう。セシリエ・マンツによる新作チェア「モノリット」もお披露目に。 ポール・ケアホルムによる椅子「PK23」も新たに復刻され、展示されました。50年前にデザインされたものの一度も製品化されることのなかったこの椅子は、2006年に一度ルイジアナ美術館で展示が行われ、その後今回初めての製品化となりました。べニアのシェルが2つに分かれている、木の葉を連想させるような有機的なシェイプが特徴。 また、オペラハウスとオペラパークのある島の隣にある通称「ペーパーアイランド」の元製紙工場の一画で行われたのは、フリッツ・ハンセンの家具によるオフィス用の提案。オペラパークを手掛けたコーブ・アーキテクツが紙を使用したインスタレーションを披露しました。 ペーパーアイランドやオペラハウス、オペラパーク一帯は現在活発な再開発が行われている地域。昨年末にできて話題のオペラパークを筆頭に、2025年にはペーパーアイランドに隈研吾によるサウナなどの複合施設もできる予定で、コペンハーゲンの人々の新たな暮らし方のモデル地区となりつつある場所です。そんな最先端の場所で、フリッツ・ハンセンはブランドのDNAを改めて掲げるような展示を行っていたのが印象的でした。 問い合わせ先/フリッツ・ハンセン 東京