北欧の最新トレンドは?ヤコブセンやウェグナーを生んだデンマーク・コペンハーゲンのインテリア最新事情とは?
Louis Poulsen/ルイスポールセン
ポール・ヘニングセンによる名作照明「PH アーティチョーク」にちなんで、ショールーム前の芝生広場に巨大なアート・インスタレーションを出現させたルイスポールセン。「PH アーティチョーク」を野菜のアーティチョーク色に塗ってしまうという大胆な発想で、来場者を驚かせました。4つの「PH アーティチョーク」の周りを取り囲むのは、「PH アーティチョーク」と同じステンレス製のリーフ(羽根)を拡大した板。 今年150周年を迎えたルイス・ポールセンは、改めて過去を振り返り、歴代の名作照明の貴重なオリジナル版を公開。 周年にちなんだコレクションや新色も発表に。「パンテラ 160 ポータブル」や「AJ ミニ テーブル」「PH 5」など5作品に特別仕様のアニバーサリーコレクションが追加に。また「PH 5」と「PH 5 ミニ」にはバーガンディーやダスティ・インディゴなど4色の新カラーが加わりました。 色が変わるだけでこんなにも違う印象になる!と新鮮な感覚を教えてくれるルイスポールセンの照明。愛され続けている名作照明ですが、現代の暮らしやインテリアに合わせて、変わらぬ部分と変わっていく部分をしっかり見極め、新しい時代に新しい提案を行っているように感じました。 問い合わせ先/ルイスポールセン東京ストア
Fredericia/フレデリシア
この5月に創業家3代目のラスムス・グラバーセンがCEOに就任したというニュースが飛び込んできたフレデリシア。1911年に創業し、ボーエ・モーエンセンやナナ・ディッツェルなど巨匠デザイナーたちと協業してきたブランドは、今年ショールーム兼オフィスに「工場」をもってきました。 レザーをカットして、縫って、張り込んで…椅子ができるまでの工程を、期間中毎日違う椅子で実演。この日はスパニッシュチェアができるまでを見学。 オフィスのルーフトップでは、ジャスパー・モリソンの新作ソファシリーズ「ジョタ・コレクション」を発表。1人掛け、2人掛け、3人掛けの3タイプがあり、アームの側部が下まで長いものと短いものの2パターンを展開。ジャスパー・モリソンは「足の長さの違いを出したのは、アームが下まであるものはよりフォーマルに、そうでないものはカジュアルにしたかったから。インテリアに応じて選べるようにしました。このピンクの色の1人掛けはよりフォーマルな感じがしますね。色もいいし、お気に入りです」と語ってくれました。 「アーム部にボックス状のパネルが入っているテクニックは、フレデリシアが長年協業していたボーエ・モーエンセンが使用していたテクニックからヒントを得ました。テクニックだけでなく、フレデリシアのアイデンティティも入れ込んだソファです」 そのほか新作では、バーバー・オズガビーが「プラン・アームチェア」をデザイン。長い歴史のなかで培ってきた技術の遺産を展示で見せつつ、それをモダンにアップデートした新作を発表していたフレデリシアでした。 問い合わせ先/スカンジナビアン・リビング