はやぶさ2、リュウグウ観測状況は? JAXA会見(全文1)予定通りの軌道に分離
9ページ目に実際にターゲットマーカーを分離したときの写真が撮れておりますので、ご覧いただければと思います。左側の写真がターゲットマーカーEの分離を最初に赤道方向、この図でいうと右側ですが、東方向に分離した写真で、約4秒ごとの写真を重ねて写しております。どうも、だんだん小さくなって、降りているように見えますが、実際には横方向に秒速12センチで分離しておりまして、降下方向についてはほとんど速度は0なんですが、探査機が離れながら写真を撮っておりますので、ターゲットマーカーがどんどん小さく見えるかと思いますが、実際には横方向に分離して相対速度、降下方向はゼロなんですが、これは引力圏内、重力圏内でございますので、徐々に降下をしていくという方法です。これは後ほどご説明しますローバ2の分離とほぼ似たシーケンスでございまして、リハーサルを行います。 ターゲットマーカー、全部で5つありましたので2つ目を極方向、この写真右側になりますけれども、上方向、北方向にもう1つ分離しております。これも秒速12センチほどで、上方向に分離しているんですが、ちょっと姿勢も変えながら徐々に離れていきますので、リュウグウに向かって降りているように見えますが、実際には極の方向に、横方向に秒速12センチで接近方向はほぼゼロにしております。ちょっと分かりにくいかと思いますが、探査機自身がリュウグウから離れておりますので、ターゲットマーカーが小さく写りますし、方向も若干、真ん中に落ちているように見えますが、実際には極の北方向に降りているという状況でございます。 これ、動画になっておりますので、次のスライドで見ていただければな、と思います。左側が赤道方向、東方向に分離したもの。右側が北方向、極方向に分離したもので、分離直後トラッキングができていて、だいたい想定の秒速12センチほどで分離できたかな、と思っておりますので、リハーサルとしては成功したというふうに考えている次第でございます。