休業要請を全面解除 大阪・吉村知事が会見(全文2)第2波でも同じ措置必要か
ガイドライン解除のタイミングは?
朝日放送テレビ:すいません、ABCの安井と申します。今回の休業要請の解除に当たって感染防止マニュアル、かなり細かく作られていると思うんですけども、このマニュアル自体もやっぱり事業者にとってはかなり負担になると思うんですが、この解除のタイミング、マニュアルの解除のタイミングっていうのはいつというふうに考えていらっしゃいますでしょうか。 吉村:まず、期間としては7月31日までを設定しましたので、それを1つの目安にしていただけたらと思いますが、ただ、それまでの期間であったとしても、感染者の状況等々も踏まえて判断が必要だというときが来れば判断をしたいと思いますし。ただ、もう1つは、やっぱりこれは国がガイドラインを作ることになると思うんです、今、作ると言ってますから。それが6月中旬から下旬になりますから、国がガイドラインを作ればこれは全国統一基準ということに、その業種においてはなるので、そちらのほうに乗り換えてもらえたらというふうに思います。今回は、あれば僕もそれでやるっていうふうに決めてたんですけど、ないから、待つか作るかで、僕は作るという判断を選んだということなので、あくまで暫定というご理解でしていただけたらと思います。 司会:次のご質問をお願いいたします。
ピークはもっと前だったのではないか
吉村:それからさっきの増えてきたグラフも、増えてきた数っていうのは行政が認知した数なので、グラフだけ見ると非常に緊急事態宣言と接着してるんですが、われわれが認知するタイミングっていうのは感染者が感染をして、そして発症をして、そして検査を受けて陽性となった段階なので、だいたい、これは期間がありますが、14日ぐらいですかね。だいたいざくっと見れば14日ぐらいです。潜伏期間が最大14日っていわれてますけど、だいたい平均すれば、ウイルスをキャッチして感染して、そして発症するまでに14日がマックスですけど、もっと普通は短い。たぶんこれは5、6日でしたかね、平均的。 藤井:8日。 吉村:8日弱。これがだいたい8日ぐらい。そこから発症してから熱が出た、これはコロナじゃないかって自分で病院に行くまでの、検査を受けるまでだいたい2、3日、4、5日ぐらいか。旧検査基準では4日の発熱とかありまして4日ぐらい。そして検査を受けて翌日、判明しますから、やっぱり2週間ぐらい掛かるわけ。2週間後の数字があのグラフなので、それと緊急事態宣言のこのグラフを掛け合わせると、すごいマッチしてるんですけど、でもキャッチしてるのはもっと前なので、つまり発症日ベースとかキャッチしたベースで分析していけば、実はピークはもっと前だったというのが僕自身の分析です。 じゃあピークアウトできてたやんかと、じゃあなんでできたのっていう、ここの、まずピークアウトができてたかどうか、できてたとしたらそれはなんでなのっていうことはぜひ僕は専門家で詰めてもらいたいなと思います。ここの議論がすっ飛ばされると、今度、同じように感染者が出たときに、また同じように全部を止めなきゃ駄目だということになるけど、それはやっぱり過去に学ばないということになるので、さっき言ったこっち側のほうの命を守れなくなっちゃいますから、僕はぜひそこを専門家で大いに議論してもらいたいなというふうに思います。その議論の上で最後、判断するのは政治家になりますけど。 たぶん、これは結果論なので、その当時は僕は必要だったということです。僕は結果を振り返って、あれが必要なかったとか言うつもりはまったくなくて、必要だったと思いますし、判断としては正しかったと思いますが、ただ、ここは冷静な分析っていうのを次の波に備えて必要なんじゃないかと僕自身は思ってます。