「必死でやらなきゃ売れない」呪縛があった――33歳でがんになった漫画家・真造圭伍の休み方
漫画家として活動を始めた20代の頃からずっと「売れたい」と思っていた。その気持ちは生活スタイルが変わった今でも同じだ。 「若い頃は100万部とか売れている作家さんに対して嫉妬したり、なんで自分は売れないんだろうと思ったり……。まあ、今もやっぱり売れたいです(笑)。休んでも休まなくても、売れるものは売れるし、売れないものは売れない。過労であれば売れるわけじゃない。でも、がんばった先にあるんじゃないのかな、と思いますけどね」 真造圭伍(しんぞう・けいご) 1987年、石川県生まれ。「週刊ビッグコミックスピリッツ」に投稿後、大学3年時にデビュー。初連載作『森山中教習所』が映画化される。『ぼくらのフンカ祭』は第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。『ひらやすみ』は単行本が5巻まで発売中。 (取材・文:塚原沙耶)