日本アマチュアゴルフ選手権で見つけた“ヒーロー候補”! 性格真逆の長﨑煌心・大星兄弟に注目!
廣野ゴルフ倶楽部で開催された第108回日本アマチュアゴルフ選手権は既報のとおり、福井工大福井高1年生の松山茉生(まお)が山下勝将とのプレーオフを制した。なお、15歳11カ月8日の松山は、同じ廣野ゴルフ倶楽部で開催され、優勝した金谷拓実が持っていた最年少記録(17歳51日)を大幅に塗り替えた。そんな日本アマで気になった選手を発見したので話を聞いた。
今年の日本アマで優勝した松山茉生は兄・自分・妹の3兄弟で、兄・怜生(福井工大1年)と昨年の日本アマに出場、出場2回目で日本一の座を手にした。このように、兄弟揃って日本アマに出場することは容易ではないが、今年の兄弟出場は3組あった。福住将・修(双子でともに専修大4年)、小林大河・翔音(ともに日大3年と1年)、そして長﨑煌心・大星(兄が日章学園高2年、弟が日章学園中3年)だ。 とくに注目したのは高校生と中学生の長﨑兄弟。少し時間が経ってしまったが、今後注目の2人に話を聞いた。
兄・煌心(日本アマでは41位タイ)が5歳、弟・大星(日本アマでは49位タイ)が2歳のときに、祖父や父が行っていた練習場に付き添う形でゴルフに出合う。当時は宮崎県都城市に住んでいたが、兄弟のゴルフ熱を感じた父が、「もっとゴルフ環境のいいところへ」と一念発起し、宮崎市内へ引っ越したという。 彼らのゴルフの師は中嶋常幸プロ。同プロ主宰のジュニアアカデミー「ヒルズゴルフトミーアカデミー」で、年4~5回、茨城の静ヒルズCCで指導を受けている。同アカデミーは2年に1度開催される入塾テストを合格した選手のみがアカデミー生になれるという狭き門だが、それを兄弟で複数回合格。「アプローチやコース戦略、練習の仕方を教えてもらっている」という。 煌心の好きなクラブはアイアン。「アイアンをよく練習するので、得意ということもあるんですが、バーディを獲るためにベタピンに付けたりするには、アイアンショットが重要だと思うので」。大星の好きなクラブはドライバーでその心は「アイアンやウェッジは狙ったところに持っていくために押さえて打つ必要があるんですけど、ドライバーは気持ちよく、いっぱい振れるので」と、同じ環境で育ってきたのに、ほぼ真逆のことに喜びを覚えるというのも面白い。