【高校サッカー】愛工大名電、プレミア前橋育英に2点差を追い付く「愛知県の選手たちの自信に」
<全国高校サッカー選手権:前橋育英2(6PK5)2愛工大名電>◇31日◇2回戦◇駒沢 【写真】PK戦で最後のキッカーで止められ落胆…仲間に抱きかかえられる愛工大名電・中根 愛工大名電(愛知)は、前橋育英(群馬)にPK戦の末に惜しくも敗れた。選手権2勝目はならず、目標としていたベスト8には届かなかった。 2点差を追い付く粘りを見せた。0-2の後半21分、左からのFKをFW岩間丈一郎(3年)が頭で決めて1点差に迫ると、後半終了間際にもPKを獲得してMF蒲地壮汰(3年)が落ち着いて決めて同点に追い付いた。 宮口典久監督(47)は「相手のスピードや正確さに慣れてきて、最後に力を振り絞った」と、最後まであきらめずに追い付いた選手たちをたたえた。 2-2とした後半追加タイム3分からGK相原諒(2年)が途中出場。PK戦では相手の1人目と3人目のキックをストップしたが、チームは3人が失敗して勝ち進むことはできなかった。宮口監督は「PKも実力のうち」と言った。 1回戦では明誠(島根)に6-3で勝ち、選手権初勝利を挙げた。磨き上げた前線からのハイプレスでボールを奪い、素早く攻撃に転じた。この日も高校年代最高峰のU-18プレミアリーグで戦う前橋育英を相手に真っ向勝負を挑み、2点差を追い付いた。 就任12年目の指揮官は「プレミア相手にもそう遠くはない。(初出場で8強入りした)昨年の名古屋さんもそうですけど、愛知県の選手たちの自信にもなると思うし、今の中学生たちも、愛知県に残って戦ってもらえればいいなと思います」と県内のサッカーの発展を願った。