日大が記者会見 前理事長逮捕受け(全文2)理事会そのものが形骸化
なぜ大学側が主体的に田中前理事長を解任できなかったのか
読売テレビ:読売テレビ『ウェークアップ』の山本です。よろしくお願いいたします。決別という話がありましたが、まず1つ目の質問なんですが、田中前理事長のほうから辞任の申し出があるまで、なぜ大学側が主体的に田中前理事長を解任できなかったのでしょうか。その辺り、まず1つ目教えてください。 そして2つ目の質問なんですが、評議員会についてちょっとお聞きしたいんですけれども、およそ120人を超える評議員から構成されていまして、田中派に近い方がそろっているという話もあります。改善を図る計画があったりですとか、先ほど説明がありました危機対策本部ですとか、そういったところの連携等はどうなっていくのか、その辺り教えてください。 加藤:じゃあ先生でよろしいですかね。なぜ辞任でなくて解任であったのかということでございます。理事長職につきましては、まず本人の意向を聞くべきであるという、そういうことでございました。本人は大学の危機であれば辞任するという意思がございました。従って辞任を承認したということになります。 所得税法の違反容疑で逮捕ということでございますが、これまでの一連の事件を含むものであります。解任理由は「寄附行為」第11条第1項第4号の「理事たるにふさわしくない重大な非行があったとき」というふうに規定をいたしましたが、これは当時、理事長職を解任するということに対しては、学内のさまざまな意見が集約され、まだ逮捕されたばかりでしたんで、恐れがあるということも配慮したというわけでございます。
4分の3以上の賛同を得て解任した
解任については、もうこのまま強行して解任をしようということで、理事会で決定として意識して解任決議をしたということでございます。ちょっと分かりにくいところがあるかもしれませんが、当初の、最初の理事会においては本人の意思を尊重したい、理事の解任については理事会において、意見を求めて結果的に4分の3以上の賛同を得て解任をしたということでございます。 司会:それでは、続いていかがでしょうか。 加藤:評議員会の件。 渡邊:失礼しました。危機対策本部ということでしたので。危機対策本部としましては、今回の9月の末からの第1事件、第2事件、そしてそのあとの理事長の逮捕ということを受けまして危機対策本部を設立し、それぞれの案件についての調査をし、その上での報告をいただくということを監事のほうにお願いしております。 その中で、当然、第1次の中間報告ができたところでございますけれども、現時点で、先ほど学長のほうからも説明がありまして、理事長、学長からもありましたが、やはり本学の体制の中で非常に大きな問題として、理事あるいはもともとのその前の評議員の選出方法、過程、そしてまたそこから選出される理事の選出方法その過程については、大きな問題があったという認識をしておりますので、その選出方法と過程、またはその母体になる部分についても改善をするということを取り組んでいるところでございます。 司会:それでは次にご質問のある方、お願いいたします。それでは3列目の最前列の方、お願いいたします。