日大が記者会見 前理事長逮捕受け(全文2)理事会そのものが形骸化
監事はどう総括しているのか
NHK:NHKの中村といいます。1点目が、今の話にも関わるんですけども、田中前理事長の責任というか影響力が法人の中で大きなウエートを占めてたっていうのはなんでなのかっていうが今のお答えだとちょっとよく分からなかったなっていうのと、もう1点は、監事の長倉さんにお伺いなのかもしれないんですけど、監事もずっと大学経営を見てきたと思うんですけど、それについてどういうふうに総括されていらっしゃるかっていうのをお伺いしたいです。 加藤:1つ、これは田中体制の根拠となるところですけれども、理事の選任に関してある程度権限を持たれていたということではないかというふうには思っています。理事の選任について、特に校友会理事の選任であるとか、ほぼ校友会会長の推薦に基づいて行われることがありますので、従って、その基盤において田中理事長が大きな力を有し、その原因となったことはその1つではないかというふうに思っています。あとは監事。 長倉:監事の長倉でございます。ただ今質問がありました、監事としてどういうふうな見方をしてきたのかと、こういう趣旨であると思いますが、私も去年の6月に就任したばかりで、今までどうだったかということについての回答はできる状態にはありません。ただ、就任してからは、事業部等いろいろ期中監査、期末監査と、こういうのありまして業務の監査をしてきております。その中でどこまで内容が把握できるかということについては私も苦慮しており、今回のものが発見できなかったということについてはやはり非常に残念に思っております。 司会:よろしいでしょうか。それでは続いて、それでは、こちらの前から2番目の方、お願いいたします。
学生に対してどのようなケアを行うのか
文化放送:文化放送の【オカダ 00:43:06】と申します。2点質問がございます。まず1点目、東京地検特捜部の強制捜査が入ってから3カ月という長い間がたちました。その間、文科省から何度も説明責任を果たすよう要請もあったと思います。なぜここまで長引いてしまったのか、そのことをお話しください。 2点目ですが、7万人を超す学生がいらっしゃいます。学生からは日大のブランド力が落ちた、信用がなくなった、就職活動が心配という声が聞こえました。皆さんに対してどういったケアをしていくのか、もう少し具体的にお願いいたします。 加藤:一番最初にちょっとお話し申し上げましたとおり、まずは、1つは事件が多岐にわたっていること、今回第1事件、第2事件というふうに表させていただきましたけれども、1件が逮捕され、そしてまた再逮捕されるということになりました。逮捕・勾留中、捜査中は私どもまったく動けませんので、捜査妨害になるということで捜査ができない。そして関係者に実はインタビューすることもできないということで、捜査が大変長引いてしまったということもございました。 本来であれば、中間のところでも発表するということも可能でございましたけども、綿密な調査と捜査には人権が関わるところがございますので、人権に十分配慮しながら対応しており、今回このように遅くなってしまったということでございます。これはもう誠に申し訳なく、一番冒頭で謝罪させていただいたとおりでございます。