日大が記者会見 前理事長逮捕受け(全文2)理事会そのものが形骸化
就活には大きな影響を受けてない
具体的に申しますと、先週、実は記者会見をしようという計画もあったんですけど、実はその前日に本部含めて家宅捜索が入ってしまいまして、急遽その計画も駄目になってしまったところもございます。このように家宅捜査、それから逮捕、起訴等、立て続けに事件が起こり、それに対する対応に忙殺され、そしてかつ人権、調査等に時間が掛かって今日に至ってしまったということでございます。 学生に対してでございます。学生に対しては、1つはカウンセリング等の対応、それからもう1つは、企業等に対しても就職課から対応についてケアをお願いしているところでございます。それから、今年の4年生につきましては大変、おかげさまで好成績を挙げているところでございます。ここで申し上げるのはあれですけども、公務員をはじめとして例年に増して、今までの調査の中においても大きな影響を受けてないというふうに今、安堵をしてるところでございます。ただ、今後もやはり大きな影響を受ける可能性がございますので、これに向けてまたしっかりとした対応を取っていきたいと考えております。 司会:次の方、いかがでしょうか。それでは向こうから2番目の列の前から4番目の女性の方、どうぞ。
一連の不正疑惑は知らなかったのか
日本テレビ:すいません。日本テレビの【ハルヤマ 00:46:44】と申します。すいません、ちょっと2点質問があります。1点、事実確認なんですけれども、損害賠償請求をするということだったんですけれども、これは何について、井ノ口元理事と籔本被告について両名されるのかっていうのと、あと、どこにされるのか、提訴先、それを教えていただければと思います。 2点目が、加藤学長が田中派だったという声もあると思うんですけれども、一連の不正の疑惑はご存じなかったのかっていうのをお伺いしたいなと思っていて、また、その学長が新理事長になることで組織改革ができるとお考えでしょうか。それをお聞かせください。 加藤:じゃあ、熊谷先生。 熊谷:1点目は調査チームの代表の弁護士の熊谷からお答えします。現在、起訴されている公訴事実の中で、大学が被った狭義の損害といいましょうか、背任事件によって生じた損害が公訴事実で示されております。これから先、この公訴事実で示された損害が立証できる見込みになれば、それが損害賠償の中核をなすものと思いますが、現時点ではまだそこが確定できていないということになるかと思います。 それ以外の損害としては、こういった大学の名誉が傷ついている風評被害であるとか、そういった無形的な損害についても損害に含める可能性はあるかというふうに思います。第1事件、第2事件それぞれの公訴事実公表されておりますので、そこに書かれている金額が損害の中核をなすものであろうというところまでお答えさせていただきたいと思います。 加藤:田中派であるかどうかという案件でございますが、派というのがどういう意味か私はよく分かりませんけれども、業務上、学校法人の中に理事長の命に従って教学運営を行う、学長の立場としてはそういう立場でございますので、業務上においては理事長の意見の下で対応をしています。 ただ、個人的にどういうつながりがあったか、いわば個人的に田中理事長の言うことを聞いていたかどうかということであれば、それは否、いわばそういう認識はございません。 司会:続いていかがでしょうか。それでは、こちらの列の前から6番目の方、お願いします。