阪神・高橋遥人、完全復活へ手術 来季開幕不透明も藤川球児監督「彼は不死鳥」
阪神は8日、高橋遥人投手(29)が「左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術」を受け、愛知県内の病院をこの日退院したと発表した。昨年6月に左肩のクリーニング手術と同時に「左尺骨短縮術」を受け、その際に骨にプレートを埋め込んでいた。来季の開幕に間に合うか不透明だが、藤川球児新監督(44)が「不死鳥」と評する左のエース候補が〝パワーアップ手術〟をへて、真の力を解放する。 さらに力を増した姿で、必ずマウンドに帰ってくる。リハビリをこなし、強力先発陣の一人として復帰を目指す高橋が〝パワーアップ手術〟の成果を証明する。プレートを除去する手術を受けた左腕は、不屈の思いをコメントに込めた。 「来シーズンしっかりチームの戦力になるために、また、ファンの皆さまの期待に応えられるように、一生懸命頑張りたいと思います」 この日、球団は高橋が「左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術」を行い、愛知県内の病院を退院したと発表。昨年6月に「左尺骨短縮術」を受けており、その際に骨にプレートを埋め込んでいた。 来季は左のエース候補としての期待も高かったが、まずは完全復活に力を注ぐ。藤川監督は復帰時期について「早いかもしれないし、それは分からない。全治がどうこうというよりは彼の年間で考えないといけない。彼の野球選手のキャリアの中でつまずくことなくいけるようにするのがこちらの務め。それしか言いようがない」と説明。来季の開幕に間に合うか不透明な状況だが、指揮官も最善の選択に理解を示し、「今シーズンも投げられていたけど、それ(プレート)を除去することによって、本当のいい状態に戻れるというところで。さらに良くなるためにということなので。彼は〝不死鳥〟なんでね」と背中を押した。 何度も苦難を乗り越え、復活してきた姿を虎将も知っている。2022年には「左肘内側側副靱帯(じんたい)再建術」(トミー・ジョン手術)を受け、長く険しい道を進み続けた。昨年6月に左肩などの手術を受け、昨オフに育成契約となった。だが、順調な回復ぶりとともに懸命なトレーニングに励み、今年7月20日に支配下復帰。その後、8月11日の広島戦で1025日ぶりの白星を挙げ、9月13日の同戦(甲子園)まで4戦4勝と鮮烈な復活劇でチームを勢いづかせた。 「すごく自分が良くなるための努力をしてきた選手。期待してるというか、また元気な姿というかね、状態で戻ってきてくれることが何よりチームのためだし、彼自身のためになる」