「年金振込通知書」10月の振込額に*がついているのはなぜ?天引額の変動に注意
公的年金を受給している人は、日本年金機構から送付される「年金振込通知書」を見たことがあるでしょう。 ◆【画像でわかりやすい】年金から天引きされるお金がわかる!年金振込通知書と年金額改定通知書の違いとは この書類では、いくらの年金が振り込まれるかを確認できます。 しかし、10月の振込額に*がついていて年金額が確認できないことがあります。 本記事では、年金振込通知書に*がついている理由について解説します。 10月の振込額の概算方法も紹介しますので、年金受給中の人は確認してください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
年金振込通知書とは
年金振込通知書は、2か月ごとに振り込まれる年金額をお知らせする日本年金機構からの送付物です。 当月分だけでなく、次回以降の振込予定額も記載されています。年金振込通知書の概要について解説します。 ●年金額改定通知書と年金振込通知書 日本年金機構から定期的に送付される年金額の通知には、年金額改定通知書と年金振込通知書の2種類があります。 年金額改定通知書は、年金額が変更されたときに送付され、記載されているのは1年間の年金額です。 毎年4月の年金額の改定に合わせて原則6月に送付されます。また、加算額が支給停止額が改定されたときなどにも送付されます。 年金振込通知書は、2か月に1回偶数月に振り込まれる年金額を通知するものです。 年金からは税金や社会保険料が控除されるため、実際の振込額(控除後の年金額)が確認できます。 原則6月に送付され、振込額に変更があった場合のみその都度送付されます。 また、年金振込通知書には直近の振込額のほか、今後の振込予定額も記載されているので便利です。 予定額と実際の振込額が異なる場合は、再度通知書が送付されます。 振込額は、年金額が改定されたときだけでなく控除額が変更されたときも変わります。 ●年金振込通知書の記載内容 年金振込通知書には、次の内容が記載されています。 ・(1)年金支払額:控除前の年金額 ・(2)介護保険料額 ・(3)後期高齢者医療保険料または国民健康保険料 ・(4)所得税額と復興特別所得税額 ・(5)個人住民税額 ・(6)控除後振込額:(1)から(2)~(5)の合計額を控除した金額 65歳以上の人は原則年金から社会保険料や税金が控除されますが、会社員などの受給者は健康保険料などは勤務先から控除されます。 また、年金額によって所得税や個人住民税のかからない人もいます。 ここまで年金振込通知書の概要について解説してきましたが、次章では10月の振込額に*がついている理由について解説します。