【おひとりさまの貯蓄額】30~60歳代はいくら?60歳代の貯蓄中央値は210万円…おひとりさま向けの老後対策
50歳代、60歳代の優先的な老後対策
50歳代、60歳代になると、老後が現実味を帯びてきます。 以下の対策を優先的に考えてみましょう。 ●50歳代、60歳代の優先的な老後対策1:ねんきん定期便で未納分がないかチェックする 65歳から老齢基礎年金をもらうには、保険料納付済期間と保険料免除期間などを合算した受給資格期間が10年(120カ月)以上必要です。 また、老齢基礎年金を65歳から満額もらうには、20~60歳までの40年間(480カ月)の国民年金保険料を支払う必要があります。 それぞれしっかり要件が満たせているか確認しておきましょう。 チェックするには、誕生月に日本年金機構から送付される「ねんきん定期便」の「最近の月別状況の欄」・「これまで納めた保険料納付額(累計額)の欄」を確認しましょう。 会社員や公務員でも、途中に転職などで、厚生年金に未加入だった時期があるかもしれません。 未納のままになっている国民年金保険料がないか確認しておきましょう。 国民年金保険料は、納付期限を過ぎてもその後2年以内なら納めることができます。 また、もし、国民年金保険料の免除等の申請をしていれば、10年前まで遡って追納できます。 ●50歳代、60歳代の優先的な老後対策2:社会的つながりを強化する 社会とのつながりが薄いおひとりさまは、老後になるに従い「孤独」「不安」を感じることもあります。 地域コミュニティや趣味のサークルに参加し、社会的つながりを維持することも大切になるでしょう。 また、働き続けることでも多世代の人々と交流ができます。 孤立を避けるためにも、積極的に人との交わりを図りましょう。
まとめにかえて
おひとりさまの老後対策は、早めに計画を立てて実行することが鍵です。 各年代での適切な対策を講じ、安心して老後を迎える準備を進めましょう。
参考資料
・日本年金機構「「ねんきん定期便」の様式(サンプル)と見方ガイド(令和6年度送付分)」 ・日本年金機構「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」 ・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯)2023年」 ・国立社会保障・人口問題研究所「人口統計資料集2024年」
舟本 美子