【おひとりさまの貯蓄額】30~60歳代はいくら?60歳代の貯蓄中央値は210万円…おひとりさま向けの老後対策
30歳代、40歳代の優先的な老後対策
30歳代、40歳代は老後までまだまだ時間があります。 以下の対策を優先的に考えて、計画的に老後準備を進めましょう。 ●30歳代、40歳代の優先的な老後対策1:家計費を管理する 30歳代、40歳代は、徐々にお金に余裕ができてくる時期です。 自分なりに生活スタイルにこだわりが出てきたり、趣味につぎ込んだりなど、いろんなことにトライしたい時期かもしれません。 さらに「定年までは、まだ20~30年近くもある」という気持ちもあり、老後資金には無頓着な人もいます。 この時期に、生活レベルをあげてしまうと、老後が見えてくる50歳代以降になってから家計費の引き締めに四苦八苦することになります。 30~40歳代から、家計費が無駄に膨らまないよう支出の管理を徹底して、余剰が出たらその分を貯蓄に回しましょう。 ●30歳代、40歳代の優先的な老後対策2:資産運用を始める 若いうちから定期的な貯金を習慣化し、将来のために積み立てを行いましょう。 可能であれば、つみたてNISAやiDeCoなどの税制優遇のある投資商品を活用することをお勧めします。 というのも、普通預金や定期預金は、必要な際にいつでも引き出せるというメリットがありますが、今のような物価が上がるインフレの状況下であれば、お金の価値はどんどん下がります。 それよりは、投資信託や株式投資などの資産運用を始めてみましょう。 仮に、毎月3万円、4万円を20年間投資し、2%・4%複利でそれぞれ運用できた場合の結果をみてみましょう。 【2%複利で20年間の運用を行ったとき】 ・毎月3万円(年間36万円)→884万3905円 ・毎月4万円(年間48万円)→1179万1873円 【4%複利で20年間の運用を行ったとき】 ・毎月3万円(年間36万円)→1100万3239円 ・毎月4万円(年間48万円)→1467万985円 老後までの時間を味方につけることで、資産を増やすことができます。 ただし、投資をすると資産が目減りしてしまうリスクもあります。 そうならないためにも、「長期」「分散」「積み立て」を意識した資産運用を心がけましょう。